【広島】「全国新酒鑑評会」の出品酒を業界関係者に公開する「製造技術研究会」が5月26日、東広島市西条町田口の東広島運動公園体育館であり、全国から杜氏や製造技術関係者、各指導機関、学識経験者など約1400人が訪れて熱心なきき酒で技術を研究した。一般向けの公開きき酒会・展示会「日本酒フェア2010」は6月16日に東京・池袋サンシャインシティのワールドインポートマートビル4階と文化会館4階を会場に開かれる。
平成21酒造年度の今回の鑑評会は、全国から吟醸酒895点が出品され、内訳は山田錦以外が単独使用か5割以下の「第Ⅰ部」が145点、それ以外の「第Ⅱ部」が750点。4月の予審と5月決審の結果、最初に通過した「入賞酒」は457点で、その中から最終的に242点が「金賞酒」に選ばれた。内訳はⅠ部が入賞76点でうち金賞43点、Ⅱ部が入賞381点でうち金賞199点だった。
日本酒造組合中央会と共催の(独)酒類総合研究所は当日の記者会見で、今年の出来栄えについて「例年よりしっかりした味で、うま味のある高品質」と総評。鑑評会については明治44年(1911年)以来、移転など2度の中止を除いて通算98回を迎え、2年後の2012年に100回を記念するのを前に「続けたい」と強調した。今回は決審の審査基準を明文化して特徴を出したほか、山田錦以外の酒が品質を高めていることから今後はⅠ部とⅡ部の区分けを廃止の方向で検討する可能性を示唆した。