【福岡】「知らないことに触れることが楽しいし、日本酒の味わいが変わります」--。4月11日、久留米市田主丸町の蔵元、若竹屋酒造場(林田浩暢代表)で女性7人が日本酒の搾り工程を体験した。いずれも福岡県の“お酒の学校”の卒業生。日本酒の魅力にどっぷりはまり、日本酒がある、日々の暮らしを楽しんでいる。
同社の杜氏、横尾正敏製造部長が指導役。通常はヤブタにかける純米酒を、袋取りでの搾りにした。搾りの体験は初めての参加者。しかも袋取りという、酒造りの深部に飛び込み、感動感激極まる。
醪をひしゃくですくい、袋に入れる。袋のくくりと吊るしは蔵人に任せ、繰り返し、1時間ほどをかけて40袋を満たした。袋でぎゅうぎゅうのタンクをのぞき込むと、驚きの声が上がった。垂れ終えるのには、5時間もかかると聞き、またも驚く。すでに斗びんで囲われている雫(しずく)の香味にも触れた。すべてが異次元世界。それほどに、酒蔵には魅力が詰まっている。
お酒の学校は、県酒造組合が女性情報誌と共同で運営する、女性限定の日本酒啓もうの学び舎。蔵元が講師を務め、県産酒愛飲の“福酒なでしこ”をはぐくんでいる。すでに11期を修了。卒業生は300人に及ぶ。
今回の参加者は10期と11期の卒業生。日本酒に使うコメの田植えや稲刈り、酒造りにも参加してきた。学校に入って日本酒を楽しむ世界が広がったという女性は、父親と一緒に日本酒を嗜む機会が増えたという。知ることで、日本酒の魅力は増幅し、しあわせの時を紡いでいる。