【福岡】福岡県酒造組合(髙木泰三郎会長)は2月3日、福岡市のエルガーラホールで、飲食店関係者と酒類卸・小売業者を対象に県産酒をアピールする試飲商談会「F―Style Meeting 2010~再発見!福岡の酒~」を開催した。一般消費者が対象の試飲会「F―Style Party」と対をなすもので、地元福岡で県産酒の需要を掘り起こすねらいがある。
福岡での大規模な試飲商談会は3回目。今回は県下29の蔵元が、日本酒や本格焼酎、リキュール、甘酒など221アイテムを出品した。
企画運営の主体となるF―Style委員会の木下宏太郎委員長(県酒造組合副会長)は、試飲商談会を2月に開催する理由について「飲食店の3月のメニュー替えに間に合わせるため」だと説明する。当日の来場者は約150社300人。盛況は「生販三層の連携、行政当局の力添えの成果だ」と木下委員長は語る。卸・小売組合や、福岡局の酒類担当者が積極的に参加を呼びかけた。ある卸会社の社長は、得意先小売店への活性化につながる提案だとして、営業マンに会の案内を行うよう指示したという。
来場者のなかには飲食店関係者の姿も目立った。同業者同士で勉強会を重ね、福岡の飲食市場の活性化にも奔走する別府治幸さんは、個人的には日本酒びいき。「世界に誇る酒だ」と断言する。それなのに、「飲み方の提案やプレゼンがヘタ」なために魅力が伝わらない。自戒を込め、「例えばワインでは料理とのマリアージュを提案しているが、日本酒では遅れている」。多くの課題に対し、飲食店と流通、蔵元が連携することが大切との見方を示した。
卸会社の社長も、「福岡の気候風土、食に合うのは福岡の酒」だと語り、飲食店が酒の銘柄に頼るようなやり方では、お客さんに魅力を感じてもらえないと指摘した。
昨年11月に飲食店をオープンしたという女性は、「県外のお客さんも多く、地元の酒を求められるが分からなかった」と、まさに福岡の酒を再発見した様子。メニューに加える酒の品定めに余念がなかった。