アサヒビール 泉谷専務を社長に内定

 アサヒビールは2月8日に開いた取締役会で、泉谷直木専務取締役兼専務執行役員が代表取締役社長兼COOに就任する人事を内定した。3月26日に開催の定時株主総会後の取締役会で正式に就任する予定。

 同日開いた会見で、荻田伍社長は、「今年から2015年までの長期ビジョンと2012年までの第4次中期経営計画を実行しているが、グループ全体が次のステージに向けて新しい取り組みをスタートしていることから、ここで経営体制を一新して将来の発展を成し遂げたいと強く思った。一層の改革を進めていくには、経営戦略から営業現場の最前線までさまざまな局面で改革を断行し、実行してきた泉谷専務にバトンを渡して、私はサポートすることにした」と今回の人事について説明。新社長に内定した泉谷専務は、「急なことでまた、社長の職がどのように責任の大きいものかを身に染みて感じており、身の引きしまる思いでいる。就任後は、特に3つの点を基本に取り組んでいきたい。1点目は、優秀な社員一人ひとりが元気に働ける環境を作りを行う。これにより、大きなミッションも組織全体で達成していける。人に焦点を当てた経営を行っていきたい。2点目は、昨年末に長期ビジョンや第4次中期経営計画を発表したが、何をやらなくてはならないかというレールはすでに引かれている。世界の食品トップ10を目指すという大きな目標に向け、長期ビジョンの実現と中計の目標達成に向けてどう進めていくか。第1四半期が終わった時点で全体の進行を見て、うまくいっているものについてはどんどん加速させ、問題があればただちに修正を行う。3点目は社会、お客さま、取引先、グループの社員の中で、『ありがとう』という言葉が飛び交う会社にしたい。これは、結果的にお客さまの期待にもつながるし、目標の達成にもつながると思う。志を持ってこの仕事に当たっていきたい。そして生き生きとした会社にしたい」と抱負を述べた。

 荻田社長は、「これまでの実績から、今後いかなる困難にも立ち向かい、強い意志と新しい発想で、思い切った経営手腕を発揮してもらい、グループ全体の改革の舵取り役を担うにもっとも適した人物」と泉谷専務を評価した。

 なお、現代表取締役社長兼COOの荻田伍氏は代表取締役会長兼CEOに、現代表取締役会長兼CEOの池田弘一氏は相談役に、代表取締役副社長には、現専務取締役兼専務執行役員の本山和夫氏がそれぞれ3月26日に就任する予定。グループ内の人事も同日、発表され、アサヒ飲料の社長には菊池史朗氏が、会長には岡田正昭氏が3月24日に就任予定。和光堂の社長には岩上伸氏が、会長には富永寿郎氏が3月30日に就任予定。エルビー社長には黒木誠也氏が3月17日に就任する予定。

 【泉谷直木専務の略歴】昭和23年8月9日生まれ。61歳。京都府出身。昭和47年3月京都産業大学法学部法律学科卒業後、同年4月にアサヒビール入社。以来、CI事務局員、広報部長、経営企画部長、経営戦略部長などを経て、平成12年に執行役員に。平成15年3月に取締役就任後、平成16年3月には常務取締役。平成21年3月から現在の職に就いている。

(掲載日:2010年02月13日)
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