【滋賀】キリンビールは、2007年2月から滋賀工場のリニューアル工事を行ってきたが、今回新たな醸造設備での稼動を開始した。これに伴い1月26日、松沢幸一社長らが出席し、リニューアル完成に伴う「初仕込式」を同工場で開催した。
リニューアル工事は、老朽化が進んでいた同工場での、より高品質な商品の安定的な提供と生産性の向上を目指して行った。今回のリニューアルでは、消費者の嗜好の多様化に応えるための少量多品種製造機能を増強するとともに、中大量品種製造にも対応できる設備も導入。環境面では、燃料転換、省エネルギー設備の導入をすすめ、CO2排出量の抑制に取り組んでいる。
初仕込式は、松沢社長をはじめ工場関係者一同が出席し、今回完成した新醸造棟で神事を執り行った。「ホップ投入の儀」では、松沢社長や高橋尚登執行役員生産本部生産統括部長らが、新しい発酵タンクに向けてホップの投入を行った。
続いてリニューアル工場完成会見を行い、畝博之副工場長は今回のリニューアル工場の概要について、「当工場は、1974年の操業以来、ビール・発泡酒をはじめ、昨年発売したノンアルコール・ビールテイスト飲料『キリンフリー』などを生産している。今回、発酵タンクや貯蔵タンク、ろ過設備などを更新するとともに、嫌気性廃水処理設備やバイオガスボイラー設備を導入するなど省エネルギーシステムや環境技術にも配慮した。また、お客様見学設備もリニューアルし、3月16日から一般公開を開始する」と説明した。
松沢社長は、「今年は当社にとって、工場再編を実行する年。お客様の求める新しい商品を提供するため、商品製造の現場となる工場の強化を進めている。ここ滋賀工場は、昨年の話題商品『キリンフリー』の西の拠点となっている。これからも同商品のような新しい価値を持った商品をつくり、西日本そして全国に供給していきたい」とあいさつした。
【滋賀工場概要】▽所在地=滋賀県犬上郡多賀町敏満寺1600▽従業員数=255人(2009年末)▽製造品種=ビール・発泡酒(「キリンラガー」「一番搾り」「麒麟淡麗生」「淡麗グリーンラベル」「円熟」ほか)、「キリンフリー」、飲料(「生茶」「午後の紅茶」「アミノサプリ」ほか)