【大阪】宅配専門店「わんまいる」を展開するファミリーネットワークシステムズ(堀田茂社長)は1月24日、大阪市港区のホテル大阪ベイタワーで、第16回わんまいる新年全国大会「絆・きずな」フェスタを開催。同チェーン加盟店や、各地区のエリアパートナー卸、酒類・食品メーカーら、約400人が参加した。
来賓のアサヒビール常務執行役員・近畿圏本部長の二宮裕次氏、西野金陵の西野信也専務は、「絆」をテーマに「ある米国の大学教授は、日本の酒販店はデリバリー(配達)、リサイクル(回収)、クレジット(掛売り)という3つの要素をすべて兼ね備えている、と驚いていた。人と人との繋がりを求める地域コミュニティー復活の動きが起こり始めており、『わんまいる』はこうした時代の要請そのものだと思う」(二宮氏)、「『わんまいる』は地域の核となる商売。一人暮らしの高齢者や共働きの家庭など、宅配を必要とされている人に、絆を結びつけ、地域の発展の中心となってもらいたい」(西野氏)と、それぞれあいさつした。
このあと恒例となっている優秀店舗の表彰式を行い、加盟10周年表彰では、大阪エリアの「わんまいる平野区・瓜破屋」の西野等氏が、最優秀店賞では兵庫エリアの「わんまいるしみず」が表彰を受けた。
また、今年2月から加盟全店舗への導入が決定している惣菜販売について、先行導入店によるロールプレイングも実演され、定期購入に向けてのファーストアプローチの方法が説明された。
堀田社長はあいさつで昨年の回顧と今年の活動方針について「昨年から始めた焼きたてパンは客単価のアップにつながらず、今後の販売方法について課題を残した。一方、年内に60店舗で先行導入した惣菜については、定期購入する顧客など着実な成果が上がっており、今年2月には全店舗での導入を決定した。一方、宅配展開については高齢者専用賃貸住宅を展開する学研ココファンと提携し、今年2月からは関東圏の4カ所の専用住宅に向けてカタログ供給、受注受け付け、商品供給を開始する。また、ガソリンスタンドを全国で展開している新出光と提携し、ガソリンスタンドを核とした宅配サービスを、福岡県の2拠点からスタートさせる。愛媛県ではプロパンガス大手のエナジーワンと提携し、プロパンガス購入世帯を対象にした宅配サービスを、松山市内6万世帯に対して4月から実施の予定だ」と事業の概要を説明。
今年の重点的な取り組みについては「単にカタログを配るだけの営業ではなく、毎週決まった日に担当が顧客を訪問し、商品を手渡しし、その時に翌週のカタログを渡してしっかりと注文を取る。こうした対面販売の営業スタイルを徹底して行ってほしい。惣菜は対面販売を行うための手段であり、惣菜を売ることが目的ではない。そこを勘違いせずに、惣菜を武器に酒や他の商品の拡売にしっかりと結びつけてほしい」と加盟店に訴えた。
新年全国大会に先駆けて行われた方針説明会では、堀田社長が今年の方針について「高齢者専用賃貸住宅を全国で展開している学研ココファンと関係ができ、酒や各地のこだわり食品、お菓子などを、当社のインフラにのせて宅配することになった。2月から4カ所の高齢者専用賃貸住宅で試験的に取り組んでいくことになる。また、昨年から一部店舗で取り組みを開始した惣菜については、今年は全店舗に取り扱いを拡大。クローブ・イシカワ社長で元帝国ホテル大阪料理長の石川一男氏の協力によって、真空調理による本当においしい冷凍惣菜の供給が可能になった。こうした惣菜の低温輸送についても、チルド流通大手のムロオと提携することが正式に決まった。従来のエリアパートナーに加えて、2段構えの物流網を構築することで、2月からは加盟全店舗に惣菜・冷食を導入していく」と述べた。 クローブ・イシカワの石川社長は「浸透圧を利用した真空調理などの新調理法を活用することで、本当においしい冷凍惣菜が可能になった」と説明。
学研ココファンの小早川仁社長は、今後ますます高くなる高齢者比率によって、高齢者専用賃貸住宅と、これを対象にした宅配事業の可能性について強調した。