キリンホールディングスは1月26日、グループ企業との連携で、健康プロジェクト「キリン プラス-アイ」を展開すると発表した。今年4月には、キリンビール、キリンビバレッジなど4社からグループ横断ブランドの第一弾商品を発売する。グループで統一したブランド展開は珍しく、「健康を軸にしたグループ連携は初めてではないか」(同社)と言う。
近年、健康志向の高まりにより、健康・機能性食品市場は拡大しているが、「健康を意識する層が広がることで、消費者の健康に対する価値観やニーズが多様化すると思う。この変化に対応すべく、グループ初の横断プロジェクトである“キリンの健康プロジェクト”が発足した」(同社)とする。今後は、同プロジェクトで各社の強みを生かしながら、機能性素材の研究開発および商品の開発・生産・販売など、バリューチェーンごとにグループ横断で連携する体制を構築し、商品コンセプトや商品価値の中核となる機能性素材の共通化などを通じて、健康・機能性食品事業におけるグループシナジーを創出していきたい考えだ。
「キリン プラス-アイ」第一弾商品は、グループ内のキリンビール、キリンビバレッジ、小岩井乳業、キリン協和フーズの4社から飲料、食品形態で8アイテムを発売する。各商品に共通する機能性素材として、協和発酵バイオ社が独自に研究開発し、製造を行っている回復系アミノ酸の「オルニチン」を使用。「オルニチン」は、しじみなどに多く含まれている成分で、今回は各商品に400㎎(しじみ900個分)が配合されている。
同ブランドの開発を行ったキリンホールディングス執行役員・健康機能性食品事業推進プロジェクトの狩野住夫リーダーは1月26日に開いた会見で、「今回のプロジェクトは、それぞれの会社の強い部分を発揮させようと2008年5月にスタートした健康プロジェクトで、特にアラフォーと呼ばれる世代へ向けて『無理なく、おいしく、手軽に』生活に取り入れることのできる商品を目指した。価格も既存ブランドと同じ価格帯で発売する。今回は協和発酵バイオ社が開発した『オルニチン』を共通素材として使用したが、今後もグループ内はもちろん、グループ外の企業とも一緒になって、新たな素材を開発していくことも検討している。いくつになっても、元気においしい食生活を楽しむための商品をさまざまな形態で提案していきたい」と話した。
キリンビールが発売するのは、ノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン 休む日のAlc.0・00」。開発の背景には、「ノンアルコール・ビールテイスト飲料に休肝日向けという潜在需要があった」とし、「『休肝日』の推奨というアルコールメーカーならではの社会貢献」を行う。飲酒運転根絶を目的にした「キリンフリー」に次ぐCSR具現化商品で4月14日から全国で発売する。しっかりとした飲みごたえとコクが特徴。オープン価格で、350ml缶のみの発売となり、滋賀・栃木の両工場で製造される。初年度販売目標は大ビン換算で40万ケース。発売にあたり、『フリー』と同程度の広告展開を行い、話題を喚起する。
キリンビバレッジは、「キリン 大人のキリンレモン」を発売。炭酸カテゴリが伸長する中、特にゼロ系は好調で、「ただのゼロ炭酸ではなく大人に関心の高い健康価値を付加し、『おいしさと健康』を兼ね備えた炭酸」として、市場に新しい価値を提案する。商品は、糖類ゼロで早摘みレモンのスッキリとした味わいが特徴。500mlペットボトルで、価格は140円。4月6日から発売し、初年度160万ケースの販売を目指す。
また同社からは、「キリン ウコン<ダブル>」も発売。「既存ウコン飲料は味覚に対する不満がみられた」と、健康とおいしさを強化した商品で、すっきりとした柑橘味でウコンの苦味をおさえた味わいが特徴。100mlビンで価格は143円。4月6日から発売し、初年度20万ケースの販売を目指す。
小岩井乳業からは、「小岩井 大人のヨーグルト」として「朝のグレープフルーツ」「夜のバニラ味」の2アイテムを投入。各105g120円で4月6日から発売され、初年度20万ケースを目指す。
キリン協和フーズは、フリーズトライおかゆ「Cayu~na」を発売。梅粥、鮭粥、たまご粥の3アイテムをそれぞれ190円で4月6日から発売し、初年度300万食を目標にする。