【徳島】徳島県の地酒9社でつくる阿波乃國蔵元有志乃會(あわのくに・くらもと・ゆうしのかい)は、各社のオリジナル純米酒180ml9本を詰め合わせた「阿波の地酒街道・純米酒セット」(3千円)を2月9日から発売した。県内の卸や小売店を通して料飲店、観光土産物、ギフト向けに販売する。同日、徳島市内の阿波観光ホテルで「新発売発表会」を開き、関係者らにお披露目した。
有志の会は低迷する地酒シェアを高めようと、焼酎やみりんも含む県内28社のうち9社で昨年結成。料飲市場でも1・8lや720mlから小びん化がさらに進み、手軽に1合で飲み比べを楽しんでもらおうと今回開発した。県産酒シェアは2割を切って10%台に落ち、徳島県酒造組合の吉田映治会長は会場で「他県並みに上げたい。当県の地酒は個性があり、今後も様々な企画をしたい」と意気込みを表明した。
発売したセットは、各社のバラエティーに富んだ味を比べてもらう狙い。きれいな味が中心で「湯煎のお燗や冷やで食中酒として楽しんでほしい」(齋藤智彦氏)と売り込む。
メンバーのうち松浦正治杜氏は「当社は刺身の醤油など料理の味に負けないよう旨味をもたせた。小瓶から4合や1升瓶につながってほしい。今回を足がかりに県内全体で足並みを揃え、シェアを底上げして息を吹き返すことができれば」と強調。苛原(いらはら)靖杜氏は「精米歩合60%の徳島県産山田錦を使い、きれいな味に仕上げた。各社飲み比べて良さを見つけてほしい」と全体をアピールした。
詰め合わせは現在、段ボール箱で、3月には徳島の伝統工芸で重箱やお弁当箱になる遊山(ゆさん)箱でも検討。今後、販売面では県観光協会を通して東京や大阪の県人会にアプローチしていく。
【有志9社】▽今小町(中和商店)▽御殿桜(斎藤酒造場)▽司菊▽津乃峰▽鳴門鯛(本家松浦酒造場)▽瓢太閤(日新酒類)▽眉山(吉本醸造)▽三芳菊▽蘭玉(吉田酒造)