国税庁は「清酒製造業の概況(平成20年度調査分)」をまとめ2月22日、公表した。それによると、回答があった1661者のうち970者で欠損および低収益の状況で、割合に直すと58・4%となり半数以上の清酒製造業者が厳しい経営状況にあることが分かった。また、販売数量規模別では、100kl以下の業者が1020者と最も多く全体の61・4%を占めており、1万klを超える業者は14者で0・8%。1%に満たない状況だ。
調査は平成20年10月1日現在で、清酒の製造免許を有する清酒製造業者(共同びん詰法人を含み試験製造および期限付免許者を除く)1800者を対象に実施し、うち1661者(92・3%)から回答があった。調査の対象期間は、法人については平成20年10月1日直前終了事業年度分(1事業年度が6カ月の場合は2事業年度分)とし、個人については平成19年分(平成19年年間)で、清酒の製成数量および課税移出数量の調査対象期間は、平成19年度(平成19年4月1日から平成20年3月31日)が対象となった。
販売数量規模別の企業数は、100kl以下の業者が1020者で全体の61・4%を占め最も多く、100kl~200klが257者で全体の15・5%、200kl~300klが107者、300kl~500klは104者と続く。5000kl~1万klは11者で最も少なく全体の0・7%、1万klを超える企業は14者で同0・8%の水準だ。しかし、全体の課税移出数量の49・2%と半数に迫る割合を1万klを超える14の業者で占められており、1000kl未満の業者1558者全てを合わせた課税移出数量は24・8%と4分の1の状況だ。
清酒製造業の売上高の合計は、1661者合計で4774億2900万円で、前年と比較して3・4%の減少。その他の事業の売上高5119億7200万円を合わせても9894億円となり1兆円を下回った。清酒製造業の売上総利益は1703億3500万円で、営業利益は44億3600万円となっている。
欠損企業および低収益企業(税引き前当期純利益がゼロから50万円未満の企業)の合計は970者で、全企業数1661者中の割合は58・4%で、前年度の58・9%より0・5ポイントと僅かながら改善してはいるものの、依然、高い水準で推移している。欠損企業数は755者で、前年度の788者よりも33者減ったが割合では全企業の45・5%が欠損となっており、厳しい経営状況が伺える。