【高松】本格的な酒造期を前にメーカーを指導する平成21年度「酒造講話会」が12月1日、高松市古新町の香川県酒造組合であり、多忙な合間をぬって杜氏や製造技術担当者ら20人近くが熱心に参加した。安全な醸造を心がけてもらおうと、高松国税局鑑定官室(野本秀正室長)などを講師に毎年この時期に各県で開いている。
会場では、香川県酒造組合の川人裕一郎副会長が冒頭あいさつ。不安定な政権交代など社会情勢に触れたうえで「状況が変わっても良いお酒を造ってほしい」と技術者らを勇気づけた。野本室長も日本酒について「消費者は『おいしい』と言うわりに口をつけず、誤ったイメージが先行している」と指摘しつつ、「食育ならぬ酒育が必要で、洋食にもあわないことはない」と応援。有益な情報を提供した。
講話会では、平成20酒造年度の製造状況をまとめた「清酒調査書」など鑑定官室が分析した専門的な資料を配布。田島健一郎主任鑑定官は、市販酒調査の結果や災害にまつわる事項で注意を促した。酒税法に関する分野では、酒税課の川口和秀検査係長や団体企業係の安松光之国税実査官が法令遵守や申告・記帳義務の重要性を強調。清酒や焼酎のラベルについて誤った表示をしないようオリジナルの質問表を使い、分かりやすく説明した。
酒造りのシーズン本格化を前に参加者も真剣に聴講。来春の全国鑑評会や四国鑑評会の日程も報告され、出品する各社は気を引き締めていた。