サッポロビール 原料は宇宙を旅した大麦

 【東京】サッポロビールは、宇宙を旅した大麦を100%使用したビール「サッポロ・スペースバーレイ」を、インターネット限定、数量限定で、世界で初めてチャリティ販売する。同社では12月3日に記者会見を開き、同商品の概要や開発の経緯を説明した。

 同商品に使用した「宇宙を旅した大麦」は、宇宙環境での食糧自給を目的とした、ロシア科学アカデミー、岡山大学との共同研究の一環で、2006年に5カ月間宇宙に滞在した同社開発の大麦品種「はるな二条」の第四世代目に当たる子孫となる。また同社では、2008年から「宇宙の大麦」を活用した各種イベントを展開し、子供たちの宇宙・科学への興味・関心の醸成に努めている。同商品においても、売上の全額をチャリティとして、岡山大学を通じて、子供たちの科学教育促進、日本とロシアの宇宙科学研究の発展に活用していく。

 同社取締役常務の市川誠一郎生産技術本部長は、同商品の販売について、「同商品は、原料の大麦を宇宙という環境の中で、安全性を確認しながらの限定栽培を行い、実験・研究の中で原料を確保し、少量原料を手作り醸造した非常に希少性の高い商品となっている」と説明したうえで、「同商品の開発には、宇宙研究を通じて体現するサッポロビールならではの姿勢が現れている。それは、原料に対するこだわりであり、そして社会貢献でもある。創業以来一貫して原料にこだわり続け、その長年にわたる育成・開発技術が、今回の世界初の発売につながった」と同商品とサッポロビールのこだわりを強調。「これからもサッポロビールだからできる、サッポロビールにしかできない商品を開発していきたい」と結んだ。

 続いて岡山大学資源生物科研究所の杉本学准教授は、宇宙での大麦研究成果について説明を行い、「微力重力、急激な温度変化、真空、宇宙放射線などの宇宙ならではの環境の中で植物は育つのか。その研究の一環として、大麦の育成も行っていた。宇宙環境で生育した大麦は、地球大麦とのタンパク質の種類にほとんど変化はないとの結果が出た。今後はさらに宇宙環境で生育した特性、宇宙栽培に適した大麦の開発、種子の保存などを研究していく」と今後のさらなる宇宙大麦の可能性を示した。

 【商品概要】▽中味特長=「宇宙の大麦(第4世代)」でつくった麦芽を100%使用したビール。焙煎麦芽を使用し、宇宙をイメージさせるやや濃い目の色合いに仕上げた。焙煎麦芽の芳醇な香りと味わい▽内容量=330mlワンウェイボトル×6本入り1セット(専用箱入り)▽販売数量・価格=限定250セット、1セット1万円(送料・税込)▽応募方法=同社ホームページの専用サイトから申し込み、応募期間は12月24日まで、商品発送は1月28日頃を予定

(掲載日:2009年12月11日)
関連リンク : サッポロビール

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