全国小売酒販組合中央会は11月17日、全国小売酒販会館で「酒シンポジウム」を開催した。昨年に続いて2回目の開催となる。
シンポジウムの冒頭、四十万隆会長は、「われわれは〝酒〟という素晴らしくもあり、法の下での商売というある意味やっかいな商品を販売するという商いをしている。未成年者飲酒禁止法や車が絡むと道路交通法、販売上では独占禁止法など、さまざまな知識が必要だ。今回は特に未成年者飲酒問題に関してスポットを当てパネルディスカッションも実施する。シンポジウムの成果を各地の組合で生かされるよう期待している」と話した。
第一部の講演では、経済ジャーナリストの永井隆氏が「酒販店が生き残るための活路」と題した講演を実施。その中で永井氏は、「パナソニックの専門店やスズキの量販店などは、地域に密着しているから生き残っていけている。酒販店も同じ。地域に密着するとともに、原点に返って「御用聞き」、さらには一歩踏み出し「御用探し」を行うことが必要。各家庭でニーズは異なる。もっとニッチな商売が求められているのではないか」と述べ、「品質訴求や情報発信は重要。酒類のプロになれ。低成長時代、高齢化社会の頼れる存在になれ」と激を飛ばした。
未成年者の飲酒問題では、警視庁生活安全局少年課の栗原良光氏、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室の森淳一郎氏がそれぞれ講演。また、コーディネーターに酒文化研究所の山田聡昭室長、パネリストに主婦連合会の佐野真理子氏、日本フランチャイズチェーン協会の塩坂宏氏、日本チェーンドラッグストア協会の亀ケ谷邦博氏、全国小売酒販青年協議会の丸田俊和氏、学生代表として佐野真氏の5氏でパネルディスカッションが行われ、それぞれの業界での未成年者飲酒防止に対する取り組み事例などを紹介し、今後の対策などが討議された。