国税庁は全国の小売販売場で購入した酒類を対象とした「平成20年度・全国市販酒調査」の結果を発表した。
同調査は平成20年8月から21年5月末までの間に実施。調査品目は清酒、連続式蒸留焼酎、単式蒸留焼酎、ビール、果実酒などの国産、輸入酒13品目の合計3080点で、表示、品質評価、成分などについての調査を行った。詳しい調査結果は次のとおり。
<清酒の成分>【一般酒の成分】▽アルコール分=年々低下傾向にあったが、ここ数年はほぼ横ばいに推移する傾向が見られ、本年も15・36度で前年並みとなった▽日本酒度=ここ数年横ばいから、やや上昇傾向にあり本年度も3・8度で前年を上回った。都道府県別では日本酒度が高い県は富山県、鳥取県、高知県。低い県は佐賀県、長崎県、大分県▽甘辛度・濃淡度=都道府県別では、甘口タイプが佐賀県、長崎県。辛口タイプは東京都、富山県、高知県となっている。濃醇タイプは石川県、三重県。淡麗タイプは群馬県、新潟県、静岡県となっている▽製造法=経年変化を見ると、以前は糖類を使用して製造されたものが主流だったが、平成6年以降は糖類を使用しないものの割合が上回り、ここ数年も割合が高まる傾向にある。
【特定名称酒の成分】▽アルコール分=ここ数年横ばいに推移していたが、本年度は吟醸酒15・92度、純米酒15・49度、本醸造酒15.57度で、前年よりアルコール分が上昇した▽日本酒度=一般酒に比べると高くなっている。経年変化でも上昇傾向にあり、前年より上昇した▽甘辛度・濃淡度=甘辛度は一般酒に比べると、低く辛口であり、特に純米酒が辛口傾向が強くなっている。濃淡度は一般酒と比較すると、高く濃醇で、特に純米酒の濃醇傾向が強くなっている▽香気成分=経年変化を見ると、バナナ様の芳香がある酢酸イソアミルが平成8年と12年に大きく低下した以外はほぼ横ばいに推移してきたが、本年度は前年より増加した。リンゴ様の芳香があるカプロン酸エチルは年々増加する傾向にある。
【容器の容量と種類】1・8l容器が大部分を占めていたが、吟醸酒では720mlびんが3割以上を占めていた。種類については吟醸酒と純米酒では緑色びんがほぼ半数を占めていたが、本醸造酒と一般酒では茶色びんがほとんどで、一般酒では紙パックも見られた。
<単式蒸留焼酎の成分>▽アルコール分=平均27・97度で、泡盛において高い値を示した▽総酸=平均0・73で、黒糖焼酎において高い値を示した。