酒販店の「千代の屋」 日本の酒、阿蘇から世界へ

 【熊本】世界へ誇る阿蘇から、世界へ誇る日本の酒アピール--。10月16日、全世界で同時発売されたFIFA(国際サッカー連盟)公認の日本酒を一般消費者に楽しんでもらう会を、酒販店の「千代の屋」(村上和明代表、阿蘇市内牧)が10月31日、地元内牧の阿蘇ホテルで催した。

 公認酒は来年6月に開幕するサッカーW杯(ワールドカップ)南アフリカ大会の関連商品。東京の酒販店「長谷川酒店」がFIFAのプロダクトライセンスを所有するグローバル・ブランズ社とライセンス契約を結び企画した。世界が注目するW杯を契機に、日本国産の清酒、焼酎、リキュールを世界各国の、特に若者にアピールするねらい。

 国内流通については主に、同店関連の酒類卸会社、アイコーポレーションが三井食品に納入する形で、小売店の業態を問わず、酒販店や百貨店、スーパー、コンビニエンスストアなどで販売される。海外展開は主に、アイコーポレーションが担う。

 商品はFIFAのロゴ・南アフリカ大会のマークを入れた全国16蔵・17アイテム(清酒13、焼酎2、リキュール2)。各アイテムとも国際企画に準じ750ml・375mlびん詰の2種をラインナップ。鹿児島県産の芋焼酎2アイテムのアルコール度数は22度に抑えた。小売価格は1アイテムを除き、750ml1575円、375ml840円で統一。コレクターズアイテムとして、特製木箱入りセットや風呂敷などもある。

 長谷川酒店の担当者によると、酒販店はもとより、すでに三越やイトーヨーカドー、セブンイレブン、郵便局などでの取扱いが決まっているという。10月末現在の販売実績は7~8万本。来年8月末までの販売期間中に、国内で100万本、国内外合計で120万~150万本の販売を目指している。供給は最大200万本程度までの対応が可能だという。

 ワールドカップがゴールドに輝く。躍動する選手と背番号。南アフリカをイメージしたアニマル柄。「千代の屋」が企画した酒会“美味しい日本酒を世界へ”では全アイテムが揃えられ圧巻。100人の参加者は、斬新なラベルデザインに見入り興味が尽きない。初めて出会う清酒や焼酎、リキュールを次々と試していった。料理は、他の酒会でもアピールを続けている、生産者の顔が見える地元の安心安全食材をつかったものでまとめた。

 “國酒を楽しむ会”を16年も続けてきた同店。村上代表は、「特に清酒の魅力を、世界の人はもちろん、国内の若い人に知ってほしい」と語る。後継者の村上秀典さんは清酒蔵に住み込み造りを手伝うなど日本の酒に傾倒。今年は例年開くヌーヴォーの会を取りやめて、そのエネルギーを今回の会へ振り向けた。「清酒は美味しいということを知っていただく大きな機会になる」と期待大。全アイテムを揃えアピールするほか、375ml・17本木箱入りセット(2万4150円)の販促にも力を入れていく考えだ。

(掲載日:2009年11月12日)

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