酒類業フォーラム 八丈島焼酎の魅力発信

  【東京】酒類業界の発展を目指し活動している特定非営利法人・酒類業フォーラム(杉本収代表理事)は「地焼酎へのあらたなこだわり~東京八丈島の島焼酎を語る~」を南青山のホテルフロラシオン青山で10月18日に開催した。

 イベントは第1部と2部にわけて実施。第1部では八丈島で酒販店を営む山田達人氏が地焼酎も含めた島の魅力を紹介。山田氏は「現在、八丈島の人口は約8000人で、5つの焼酎専門の酒蔵、60店の酒販店がある。島焼酎の特長としては麦焼酎に芋焼酎をブレンドしたものが主流で、麦の香ばしさが際立ったものが多い」と島の現状を説明し、自然環境、食との密接な関係などの魅力も紹介。島内でも少子高齢化が進み、地元特産品のくさやなどの消費量も減っていることから、焼酎の消費も落ち込んでいるという苦しい現状も訴えた。

 八丈島の焼酎のルーツは、幕末に島に流された薩摩藩の罪人が鹿児島から蒸留器を取り寄せ、島の人たちに酒造りを教えたのが始り。年間の降雨量も多く、島の三原山が自然のタンクとなっていることから、水が非常に豊富で酒造りに最適な土地だ。

 第2部ではコーディネーターに中小企業診断士の宮坂芳絵さん、パネラーに金綱潤氏、山田氏を迎えパネルディスカッションを行い、島焼酎の普及に向けた施策を討論。中小企業診断士の金綱氏は自身が取り組んだケースを例に挙げながら「どんな人を呼び込みたいのか、ターゲットを絞ることが重要で、異業種とのコラボレーションも大切」と需要開発の作戦を提案した。山田氏は「酒の説明だけではなく、蔵元の人柄、エピソードなどを交えて訪れた人に紹介する。蔵元の物語とともに酒を売っている。店の人間が誰でもお客さんに伝えられるように社内コミュニケーションを大事にしている」と知名度を上げるための努力を語った。

 また、同時に行われた臨時総会では新理事に金綱潤氏が就任したことが発表された。

(掲載日:2009年10月26日)

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