【山梨】メルシャンは、「シャトー・メルシャン」の故郷・メルシャン勝沼ワイナリー(甲州市勝沼町)で、収穫の恵みに感謝する「シャトー・メルシャン・ハーベスト・フェスティバル2009」を10月3、4、10、11、12日の5日間開催している。同社では、開催初日となる3日に、植木宏社長らが出席し、同社のワイン戦略の発表やテイスティングを行う記者会見を開いた。
冒頭、あいさつに立った植木社長は、「ワインは“和飲”であり、読んで字の如く、和んで飲むもので、近年人気も高くなりつつある。まもなくボジョレー・ヌーヴォーのシーズンとなるが、現地からの声を聞くと今年の出来は良いと聞いている」と語り、“お客様にワインをもっと楽しく、もっと身近に”するための「メルシャン・ワイン・ニュー・フロンティア」プロジェクトについて、「7月7日に東京・大阪にて開催したグランド・テイスティングを第一弾として同プロジェクトを進めている。当社の企業理念である『確かな味わい、ひとつ上の時間。』を1人でも多くのお客様に伝えていくための提案をしている。このプロジェクトの1つとして、ここ勝沼ワイナリーのリニューアルも予定している。リニューアルでは、さらにワインづくりの品質を向上するための設備を強化するとともに、資料館を中心としたお客様を迎えるための空間をさらに充実していく。『シャトー・メルシャン』のレベルをさらに向上すると同時に、われわれメルシャンもステータスを高めていきたい」とワインを通したお客とのコミュニケーション強化を強く訴えた。
続いて齋藤浩工場長は、「日本のワインの歴史とメルシャン」の演題でテイスティングセミナーを行った。齋藤工場長は、コメ不足に悩む明治政府が清酒にかわるお酒としてワインに注目した“日本のワイン誕生”からの歴史、現在の“ジャパニーズワイン”の国際的な高評価を説明。さらに、日本固有の醸造用ぶどう品種「甲州」について、「当社では、日本固有の『甲州ワイン』を世界レベルにするための“甲州プロジェクト”を2000年から始動した。その後、2004年には甲州ぶどうの持つ素晴らしい香りを活用した“甲州アロマプロジェクト”をスタート。『甲州』の名を多く広めることができた。そして今年2009年からは、甲州ワインと『和食』との相性の良さに着目し、『10年後、日本人の味覚の根幹である和食とともに甲州ワインが当たり前のように飲まれている』ことを目標に、社長をプロジェクトリーダーとした“新甲州プロジェクト”をスタート。和食店で甲州ワインを取り扱ってもらうための商品施策を行っている」と語った。
テイスティングでは同社のぶどう4品種の利き比べを行い、シャルドネ「北信シャルドネ2006」、メルロー「桔梗ヶ原メルロー2001」、カベルネソーヴィニヨン「城の平カベルネ・ソーヴィニヨン2005」とあわせて、甲州は「新甲州プロジェクト」から誕生した料飲店限定ワイン「甲州・淡紫(あわむらさき)2008」を味わった。