【熊本】球磨焼酎酒造組合(28社、林篤理事長)は9月20日、熊本市のくまもと県民交流会館パレアで、「球磨焼酎案内人養成講座」を開催した。球磨焼酎の歴史・文化や製法などを知る“球磨焼酎案内人”を認定する制度は、球磨焼酎のエキスパート、魅力を伝える語り部を育成するため酒造組合が昨年3月に立ち上げたもの。講習と試験を行う同講座は、これまで球磨焼酎の産地、人吉・球磨地域(人吉市)で2回催されてきた。消費量が多く情報発信力も強い都市部、熊本市での開催は、同組合主催では初めて。
“球磨焼酎”は500年の歴史を有す、本格焼酎の源流。日本の稲作文化に由来する米焼酎で、球磨川流域という限られた地域に28もの焼酎蔵が連なるように集積する特異性を持つ。
同講座は、ひとよし・くま旬夏秋冬キャンペーン助成事業の一環で、当日は流通・料飲店関係者、一般消費者ら約70人が参加。歴史的文化的な価値をはじめ、製法などについて説明する3つの講義、各45分を受講後、30問30分の試験に挑戦した。
講習用のテキストは、酒造組合青年部が制作した、A4判約80ページに及ぶもの。球磨焼酎の定義から種類(蒸留法や貯蔵法)、歴史、製法、さらに全蔵元を網羅した“球磨焼酎酒造場ガイド”も添付し、球磨焼酎を理解する格好の教材で、講師も青年部の2人が務めた。
参加者の一人、県内で酒小売店を営む経営者は、「地元の酒屋として案内人は取っておきたい資格。これを契機に、球磨焼酎をもっと深めていきたい」と、販売へも意欲を高める。
試験は8割正解で合格。合格者には認定証と認定カードが贈られる。酒造組合の下田文仁青年部長は、「カードを見せ自慢し、うんちくを語っていただきたい。今回のような“出前講座”を、人吉・球磨そのもののアピールにもつなげていきたい」と語る。
これまでの案内人認定者は355人。今年11月12日には、首都圏で初の講座開催(東京・椿山荘)も計画している。
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今年8月に発売した、全蔵元のミニチュア瓶セット「球磨焼酎全蔵物語」(小売税込1万2000円)は初回500セットがすでに完売。球磨焼酎をアピールし大きな反響を呼んでいる。