【大分】本格焼酎メーカー最大手、麦焼酎「いいちこ」三和酒類(宇佐市、赤松健一郎社長)の第51期(平成20年8月-21年7月)決算の概況が明らかになった。売上高は549億3500万円で前の期に比べ3・2%減、経常利益は71億9100万円で同16・1%減--の減収減益。10月15日定時株主総会・取締役で報告承認されたもので、同日付、代表取締役社長に和田久継氏(わだ・ひさつぐ=56、前代表取締役副社長)が就く社長交代の人事異動を行った。
同期の出荷販売石数は約44万4000石で、前の期の47万8000石に比し7・1%減。当期利益(税引後純利益)は42億3600万円(17・5%減)だった。
同社は原油価格や原料価格の高騰などから、昨年3月1日、値上げを実施(改定小売価格<税別>1・8lびん1707円、値上額140円等)。その後の世界同時不況に伴う日本経済の悪化という環境下で、「『全員営業』で『お客様に1㎜でも近づく』努力を積み重ねてきた」(同社)が、「個人消費の低迷・消費構造の多様化・価格競争・流通構造の変化の影響」(同)から、前の期の売り上げを確保することは難しかった。低価格施策をとる甲乙混和焼酎の影響も見られた。麦価や原油価格の高騰、加えて宣伝費などの増加が、収益維持を妨げる要因となった。
全出荷販売量に占める、紙パック商品の構成比は63%で、前の期の60%から3ポイント上がった。従業員数は343人(今年7月1日現在)。
同社は昭和33年9月設立。資本金10億円。昭和54年2月に「いいちこ」を発売した。新布陣を機に、「今一度原点に立ち返り、『品質第一で、安全・安心な商品造り』、『1㎜の品質差の積み重ね』について見つめ直し、お客様から選ばれ、愛され続ける努力をする」と表明した。