【鹿児島】塚本鑛吉商店(塚本正義社長、東京都中央区)と大脇エンジニアリング(恒吉一正社長、鹿児島市)が共同企画した醸造機器展示会が8月19日から21日までの3日間、大脇エンジニアリング敷地内の特設会場で催された。充填出荷時の画像検査装置など塚本鑛吉商店のオリジナル機器をはじめ、大脇エンジニアリングの機器を一堂に展示。約30社、各社3人程度の来場があり、個々のメーカーが製造ラインの設備を見直し改善する契機となった。
日本酒メーカーからの信頼も厚い塚本鑛吉商店。経営する宮城県の浅勘酒造店で同様の展示会を開催し、今年7月に第6回開催を迎えたが、焼酎県・鹿児島での共同開催は初めて。“目玉”の画像検査装置をはじめ、小型のラベラーや充填機など“ハイクオリティー・ロープライス”のオリジナル機器約10品種を絞り込み展示した。
検査機器など用品類も15種を揃えアピール。検尺口に置き超音波で空尺を測定する“デジタル空尺計”など実務に則し正確で便利なもの、また日本酒メーカーでは麹の糖化力価の測定に活用されているグルコース計なども紹介した。消毒剤や抗菌剤、なかにはデンマークの企業が開発したブラシ類も揃え、蔵内での微生物管理意識を高める提案も見られた。
地元焼酎メーカーへの製造プラント施工で実績がある大脇エンジニアリング。恒吉社長は「(焼酎メーカーが)少量多品種の商品を求められるなかで、対応できる機器を提案したかった」と語る。
塚本鑛吉商店からは、塚本泰嗣専務が来鹿。来場者への説明を熱心に重ねた。これまでに開発したオリジナル機器は約300アイテムにも及び、経営する蔵での“実地検証”、その上での改善を重ねて、小規模蔵のニーズに対応しうる“ハイクオリティー・ロープライス”機器を提案していきたいとの考え。展示会には、「現物を見ていただく、何よりも大きな意義がある」(塚本専務)。
来場のメーカー関係者からは、「自分の蔵だけ見ていては気付かないことがほとんどで、比較検討ができた」「シンプルなラベラーに関心がある」との声。「5年前に導入した機器と、今の機器は様変わりしている」と驚きも見られ、ブーム下、取り急ぎ導入した機器の見直しにも目が向けられた。