【熊本】「火の国泡盛の会」(小禄光男会長)は7月17日、熊本市のアークホテル熊本で泡盛を楽しむ“火の国泡盛の会サマーナイト”を開催した。同会は全国に約30団体がある琉球泡盛愛好の会の一つで、1996年創立、会員数約150人。年2回定例で酒会を催しており、サマーナイトは沖縄復帰30周年を記念し始めたもので8回目。当日は約60人が参加し、飛び入りで島唄が披露されるなか、沖縄そばなど郷土料理も楽しみながら泡盛を堪能した。
冒頭、小禄会長は「最後まで沖縄料理と一緒に泡盛を楽しみ、夏を乗り切って」とあいさつ。会には、「海乃邦」「南風」などの泡盛を販売する沖縄県酒造協同組合(本社・沖縄県那覇市)の大阪営業所・岡尾昭宏営業顧問も出席し、同社の事業について説明するとともに、「泡盛は古くなればなるほど美味しくなる。年を重ねるごとに豊かになる、そんな人生を送ってください」と結び、開宴となった。
同組の43度・甕壷入り古酒(クース)もお目見え。酒会での再会を喜び歓談に沸く会場で、参加者は甕から杓(しゃく)ですくった古酒を、生(き=ストレート)やロック、水割りなど思い思いに楽しんだ。
岡尾さんによると同組商品は、沖縄料理店での取扱いはもとより、5年前からは全国コンビニチェーンの定番になるなど、販売面で確かな手ごたえがある。さらに、「県内(市場の取り合い)では消耗戦になる。今後も本土でのセールス(が課題になる)」との考え。会ではソーダ割りの提案も行った。
小禄会長は昭和19年生、沖縄県宮古島出身。熊本で暮らし40年になる。会員のなかで沖縄県人は1割に満たない。「だから良い」。新たに泡盛ファンができることに意義がある。40人で立ち上げた会も会員が漸増し、その間、飲食店などで泡盛を品揃えするよう求めてきた。
沖縄県と熊本県の関係は、戦時下、沖縄県人の多くが熊本へ疎開するなど関係が深い。参加者の一人、熊本市「南酒店」代表の南良輔さんは、「沖縄料理店はこの5年間であっという間に増え、泡盛が愛飲されるようになった。泡盛にはヒーリング性があり、飲めばブルーの海が広がり癒される」と語る。特異な価値、癒しの魅力で人をつなぐ。