ビール酒造組合、発泡酒の税制を考える会などがまとめた6月分および今年上半期(1-6月累計分)におけるビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)の課税出荷数量は6月単月が58万8206klで、前年同月の55万4137klに比べ6・1%の増加となった。このうちビールは29万7378klで、前年の29万6063klとほぼ横ばいとなる0・4%増。発泡酒は11万7454klを出荷し、前年12万4387klに比べ5・6%のマイナス。新ジャンル酒類は17万3374klで、前年の13万3687klに比べ29・7%と大幅に上回った。また、ビール酒造組合がまとめた6月分のビール市場動向によると「6月は前年に比べ出荷日数が多かったこともあり増加した」としている。
今年上半期におけるビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)の総合計課税出荷数量は275万303klで、前年同期の274万3773klに比べ、0・2%増とほぼ横ばいとなったが、その内訳には大きな差が出ている。ビールは134万9727klを出荷、前年同期の142万8134klに比べ5・5%のマイナスとなった。発泡酒は59万9763klで、前年同期の68万7124klに比べ12・7%と大きく減少。その一方で、新ジャンル酒類は80万813klを出荷し、前年同期の62万8515klに比べ27・4%も増加しており、ビール・発泡酒が減少した分、新ジャンル酒類が大きく伸長し、ビール類の中でのシェアの変動が伺える結果となった。
ビール類の総出荷数量中に占める各酒類の構成比は▽ビール=49・1%(前年52・1%)▽発泡酒=21・8%(25・0%)▽新ジャンル=29・1%(22・9%)――といった状況で、上半期でのビールのシェアがとうとう50%を切る結果となった。
今年上半期におけるビールの容器別販売動向(前年同期比)は▽びん=8・1%減▽缶=6・4%減▽樽・タンク=2・3%減――で、構成比は▽びん=23・9%▽缶=42・4%▽樽・タンク=33・7%――の状況。用途別販売動向は業務用が3・7%減、家庭用が7・2%減の状況となった。また、ビールの新製品販売動向(ここでの「新製品」とは「前年同月には発売されていなかった製品を指す)によると、上半期では162万ケース、38・0%増の実績となった。
また発泡酒の容器別販売動向は▽びん=4・2%増▽缶=13・4%減▽樽・タンク=4・6%増――で、構成比は▽びん=0・4%▽缶=95・2%▽樽・タンク=4・4%――の状況となった。用途別販売動向は業務用が5・5%増、家庭用が14・5%減。また、新製品販売動向は、上半期で528万ケース、49・3%減となった。
折り返しとなる上半期通過時点でのビール類総需要は、0・2%増とほぼ横ばいとなったが、その内訳を見るとビール・発泡酒が減、新ジャンル酒類が増加となっており、主に新ジャンル酒類の拡大によるものが大きく、そこには消費者の低価格志向が伺える。今後、最需要期の7月、8月の動向や下半期での消費者志向の変化などに注目が集まる。