独立行政法人酒類総合研究所主催「第32回本格焼酎鑑評会」の審査結果が6月26日、発表された。
本格焼酎(単式蒸留焼酎)の品質を全国的な視野で捉え、現在の製造技術の内容と酒質の動向を把握するとともに製造業者の参考とすることを目的に毎年開催されているもので、今年は37都道府県の141製造場から325点(前回比29点減少)が出品された。
【酒質の傾向と今後の課題】
飲みやすさを追求して、淡麗で軽快なものが主流となってきているが、今年もその傾向が続いていた。麦製などの主力商品は、品質が良く揃っておりきれいで欠点のないマイルドなタイプが多くあった。米製の樽貯蔵酒、泡盛の長期貯蔵酒およびその他原料製の減圧蒸留製品の香り、味および総合評価の平均点がいずれも良好で、芳香、きれい、味丸いおよび適度な甘さという特性のものが多く見受けられた。
酒粕製の減圧蒸留製品、その他の原料製の減圧蒸留製品および泡盛の長期貯蔵酒の原料特性が高いという傾向が認められた。また、減圧蒸留製品と常圧蒸留製品の酒質が近づきつつあるという傾向が認められた。いずれの蒸留法においても品質の多様化が進行しているものと思う。
長期貯蔵酒などの特殊製品は、貯蔵管理技術の進歩により、香味の調和のとれた高品質のものが多くあり、泡盛の長期貯蔵酒において、その傾向が顕著に認められた。一方、前回同様に麦製の樽貯蔵酒のように原料特性が失われたものや、減圧蒸留原酒の場合、貯蔵年数にもかかわらず、香味の熟成が進んでいないものが散見された。
【出品の傾向】
原料別では、泡盛の出品は前回と同数だったが、それ以外の原料については全てで前回の出品を下回った。なお、今回はじめて出品された原料は、山椒、大根、抹茶で、原料の多様化がうかがわれた。
製造区分別では、減圧、常圧とも大幅に減少した。一方で長期貯蔵酒などの「特殊製品区分」は67点で前回より22%増加し、特に樽貯蔵酒が41%と大幅に増加した。