【熊本】熊本県内の酒販店が連携し、地元県産の清酒と本格焼酎を消費者に楽しんでもらう「くまもとの日本酒・焼酎を楽しむ会~愛してます!くまもとの酒の夕べ」が6月21日、熊本市内のホテルであった。熊本酒造組合と球磨焼酎酒造組合が後援、熊本小売酒販組合が協力のもと、熊本の酒推進委員会(県下酒販店44店加盟、田尻幸史世話人代表)が主催する大酒会で4回目。今回は25蔵(日本酒8蔵、焼酎17蔵)が約70種の名酒を揃え、収容能力いっぱい500人の有料入場者が郷土の料理とともに、郷土の酒を堪能した。
熊本県は全国でも稀有な日本酒と焼酎の産地。双方の酒文化を併せ持ち、左党にとってはぜい沢に2つの國酒が味わえる、恵まれた土地だといえる。その郷土の酒の魅力を伝えようと奮闘しているのが推進委員会だ。こうした酒会を地酒専門店が単独で主催するのではなく、地元の酒販店が連携し主催するケースは珍しい。年に1度大酒会を催すだけでなく、県産酒の魅力をアピールするための開発商品も販売し、県産酒愛飲の輪を広げようと取り組む。
開会あいさつでは主催者が「熊本は日本酒と焼酎がある日本一のロケーション。各蔵元のブースを回って好みのお酒を見つけてほしい」と呼びかけた。出展の蔵元や参加酒販店も紹介。会場からは贔屓(ひいき)の蔵や酒店主に対し声が掛かり、両者への地元ファンの支えをうかがわせた。
参加酒販店の一人は、「お客さんと蔵元の距離が縮まった。この温度でと好みの飲み方もあって、日ごろからのご愛飲を実感した」との感想。世話人代表の田尻さんは、「県産酒を一人でも多くの方にとの信念で来たが、これからも根気強く継続していかなければならないと思う」と語り、郷土の酒と地元の消費者との橋渡し役に努めていく考えを示した。
閉会あいさつでは、「熊本には多種多様な醸造酒、蒸留酒がある。その酒を熊本から全国へ、日本から世界へと広げていきたい」と訴え。県産酒の愛飲を約束する恒例のシュプレヒコールには、推進委員会加盟の若手が立った。「皆さんの素晴らしい絆で、(県産酒の魅力、愛飲を)伝えてほしい」。一つの思いを共有したように、来場者から力強い声が返ってきた。「くまもとの酒、愛してます」。