「カルピス」発売90年のイベントが6月29日、都内で行われた。
冒頭のあいさつで同社・山田藤男社長は、「『カルピス』が90年にもわたり愛され続け、今も『カルピス』ファンが増え続けていることに、感謝の思いで一杯だ。『カルピス』は発売より10年以上前に、内モンゴルの地で当社の創業者である三島海雲とそこで飲まれていた伝統的な飲み物〝酸乳〟との出会いから始まる。当時、軍馬調達の目的で内モンゴルへ行ったが、長旅で体調を崩していた海雲は、チンギスハーンの子孫を名乗る現地の貴族から、ゲルの入口にある甕の中の白いクリームのようなものを飲むように勧められた。それこそが酸乳だった。数日飲み続けると、体調が良くなるばかりか、長年悩まされていた不眠症まで治ったということである。その後、日本に帰国した海雲は、国利民福の事業理念の下、酸乳をヒントに苦労の末、1919年7月7日に『カルピス』を生み出した。海雲は、自らの著書で、『カルピス』の魅力について、おいしいこと、滋養になること、安心感があること、経済的であること、の4点を挙げているが、今はそれに、幸せな思い出をつくること、汎用性があること、の2つを付け加えている。『カルピス』90年の歴史は『お客さまにおいしくて身体に良いものをお届けしたい』という社員の思いの歴史に他ならない。これからもお客さまの心と体の健康に貢献する存在感のある会社にしたい」と述べた。
イベントでは、「カルピス」CMヒストリーダイジェストとして1960年代からのCMが流されたほか、「健康価値とおいしさの秘密」と題して、同社、健康・機能性食品開発研究所の山本直之次長が最近の研究を紹介。また、ゲストスピーカーとして、プロデューサーのおちまさと氏、料理研究家の柳瀬久美子氏、バーテンダーの石垣忍氏がそれぞれ、「カルピス」の魅力について語った。