第49回九青連勉強会 ネットワークづくりの契機

 【大分】全国小売酒販青年協議会(全青協=古屋速人会長)と九州小売酒販青年連合会(九青連=椎木信幸会長)が共催する九州ブロック勉強会大分大会(主管・大分県小売酒販青年連合会=藤原浩和会長)が6月14日、別府市の別府亀の井ホテルで開催された。業界の発展や酒販店経営の活性化を目指し、九州7県の九青連会員が集い研修を行うもので、49回目。これまでの勉強会では、講演やパネルディスカッションを企画してきたが、今回は酒類業界生販三層のネットワークづくりをテーマに、グループごとに情報交換や自由討論を行ったほか、蔵元との対話を目指す試飲会も催した。  勉強会には九州全域から九青連会員54人をはじめ、大分県内の卸会社や清酒・本格焼酎メーカーの関係者らを含め約70人が参加。全青協古屋会長や全九州小売酒販協会・中島禎治会長=大分県小売酒販組合連合会会長も臨席した。

 ネットワークづくりをテーマにした背景には、「流通の簡素化や情報のデジタル化で希薄になっている生販三層、会員同士のつながり、パイプ、絆をつくり直すきっかけにしたい」(大分県青連藤原会長)との問題提起がある。「まずは知り合いになり、意見を交わし、親睦を深め、人間性を持った人と人のしっかりとしたネットワークをつくること」が、三層業者がそれぞれに独自性を発揮し差別化を図る基盤になるとの意識が強い。

 「第1部」では10人ほどのグループに分かれ、名刺交換から始め自由討議へ。全青協古屋会長や全九州酒販協会中島会長も加わり、意見を述べた。「第2部」は試飲会形式で、県内10社の蔵元が出展。対話を重ね、さらに懇親会で交流を深める3段階でネットワークを強める企画。全員が受け身にならず、積極的に参加する試みだった。

 「7つのテーブルには、7つの議題」--。市場問題や地方経済の疲弊といった窮状も聞かれたが、現物の商品を紹介しながら意見を求める姿や、冠婚葬祭を売り上げにつなげる提案など、したたかに酒屋で生きる決意も聞かれた。「『屋』のつく業種は、地域のご意見番という役割も担ってきた。ただ商品を安く売る、いまの売り方は杜氏や蔵元を馬鹿にしている。町の酒屋は杜氏や蔵元の気持ちを理解し、クオリティーを高めてきたし、これからもその使命がある」(参加会員)。

 全青協古屋会長は、「九州の熱さは伝染する。この熱さを全国へ伝えていきたい」と語り、建前ではなく本音で、生販三層のパイプをつくり直そうと挑んだ今回の勉強会を、高く評価した。

 九青連会員登録は現在約240人--の状況。

(掲載日:2009年07月01日)

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