【新潟】清酒「朝日山」を醸造する朝日酒造(長岡市朝日、平澤修社長)は6月19日、長岡市のパストラル長岡で契約農家に対し感謝の意を込め「契約栽培米二十周年記念 二十歳の祝い」を開催し、契約農家、関係団体などから約180人が参加した。前回は15周年を記念して行われた。
はじめに同社平澤社長が「今日は契約米の成人式。20年間いろいろなことがあったが、地道な活動が今日の礎となった。食の不祥事が横行する中で、消費者は安心・安全を求めている。契約栽培米でお酒を造るということは生産者の顔が見えるという、絶大な信頼感、強力な商品力となっている。農業を取り巻く環境は厳しいが、今後もより高品質な酒米づくりに力を注いでいただき、私たちはその素晴らしい原料米を使い、しっかりとしたお酒を造っていくことを誓う」と祝辞を述べ、契約栽培が始まってから20周年を迎えた喜びを語った。
続いて、同社製造部次長の安澤義彦氏が契約栽培米への取り組み経過を報告。(1)農業と酒造りは両輪(2)酒造りは米作りから(3)杜氏の技も米品質は超えられないと酒造りにおける米の大切さを3つ述べ、同社の契約栽培比率が平成20年4月の時点で30%を超えたことを発表。米生産地での研修、勉強会の様子などを報告した。また、契約農家の人たちからも、開始当初の苦労した点や、同社と協力し米作りにまい進してきた様子を語った。
その後、同社平澤社長から㈲あさひ農研顧問の國武正彦氏に感謝状の贈呈が行われた。
また、新潟大学大学院自然科学研究科の大坪研一教授が「お米の大切さとその利用」と題し記念講演を行った。その中で大坪氏は「農業に強い国は120%~130%の食料自給率。低い国でも70~90%だ。それに比べ日本は40%。昨年では30%台まで落ち込んだ時期もあった。主食の米が食べられていないのも低迷の要因」と世界と日本の食糧事情について述べ、「ご飯はラーメンの三分の一、ケーキの二分の一のカロリー。血糖上昇もゆるやかなので、肥満対策、糖尿病の予防にも最適」と米がいかにヘルシーであるかを語り、米は日本の食文化を支えるもの、と結論付けた。