キッコーマンは、現在発売されているオンテーブルワインのNB全商品について、原料の切り替えを行っていくと発表した。
マスト原料(輸入濃縮果汁)を使用した価格訴求中心の商品構成から、良質な国産ぶどう、輸入バルクワイン原料を使用した、より付加価値の高い商品へシフトすることで国産ワイン事業の再構築を図る。改廃終了時の売り上げは現在の7割程度に減少すると見ている。
まず今年秋に、「マンズ・ボックス1・8l」全5アイテム(赤、赤甘口、ロゼ、白やや甘口、白やや辛口)、「モンフレール」720mlと1・8lの赤甘口およびロゼ、「モンフレール」1・5l全4アイテム(赤、赤甘口、ロゼ、白)を終売する予定で、その後もオンテーブルワインのNB全商品の改廃を順次、進めていく。
同社では、2008年8月に国産ぶどうを100%使用したスタンダードワイン「四季旬香」を発売し、今年2月には国産ぶどうを100%使用した酸化防止剤無添加ワインやアルゼンチン産の有機栽培ぶどうを100%使用した有機ワインを投入しているが、今秋にも国産ぶどう100%や安心、健康を軸にした中価格帯商品を発売する予定にしている。
さらに2010年春には、デイリーワインの柱として育成していく輸入バルクワインを主原料とした中価格帯の新商品の発売も予定している。
5月27日に開いた会見で、藤村公苗プロダクト・マネジャーは、「経済環境の変化により価格競争が激化する中、オンテーブルワインの量販チャネルの販売構成比が高まるとともに、量販チャネルでの総合酒類メーカーの影響力が増大する傾向にある。酒類事業においてワイン中心の事業構造となった当社にとって、マスト原料を使用した価格訴求中心の商品主体では、安定した事業の展開やマンズワインとしての独自性・差別性のある事業構築を行うことは難しい状況にある。キッコーマン、マンズワインは品質第一主義の会社。その原点に立ち返ってワイン事業の再構築を行っていこうというのが今回の狙い。良質の国産ぶどうや輸入バルクワイン原料を使うことで、より付加価値の高い、高品質なワイン造りを行っていく」と理由について話した。
同時に、原料の調達から醸造に至るまでトレーサビリティの強化を行うとともにキッコーマングループの強みを生かした「食との連携」強化も行っていく方針も明らかにした。