【福岡】小倉生まれで、犀川育ち、豊前の国の純米酒--。「倉の介」(くらのすけ)が5月24日、北九州市小倉の酒販店や百貨店で一斉に売り出された。卸販売元は小倉酒販協同組合(209者、村上栄司理事長)。商品企画の全般にあたり、ネーミングやラベル制作も組合員が担った。同組は今年4月22日付、全酒類卸売免許を取得。「倉の介」は同組の酒類卸事業展開の皮切り、事業をけん引する第一弾商材となる。
製造元は地元にある蔵元、林平作酒造場(林平作代表、京都郡みやこ町犀川崎山)。小倉で栽培されたコメ、夢つくしを掛米に使い特別純米酒(精米歩合60%)を醸した。720ml詰商品のみ、税込み小売価格1260円。
発売日当日、北九州市小倉北区のホテルニュータガワで開催された同組総会で「倉の介」の披露会が催された。村上理事長は「厳しい状況下、独自商品を開発することで、多くの人に参加してもらい活性化を図りたかった」と語り、組合がPB(プライベート・ブランド)を企画・販売することが、組合員の経営、組合事業の拡大に寄与するものとの見解を示した。「倉の介」は2000本の限定販売だが、すでに半数の1000本程度が受注済みで、組合員らの販売意欲も強いという。
平成20年度の同組売上高は、飲料水をメインに約500万円(酒券手数料除く)だったが、21年度は倍の1000万円を予算計上。村上理事長は、売上高は酒類扱いなしで150万円程度の増加を続けており、それに酒類の売上げが加わることで、「計画は達成できる」との見込みを示した。
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同日、小倉小売酒販組合の第58回通常総会も開催。同組組合員は243者で、村上理事長は「当組合は福岡県下20単会のなかで、組合員数トップになっている」と表明。平成20年度決算において、次期繰越金が900万円以上の財政も示した。酒類販売業者として社会的要請にも応え、昨年6月にはJR小倉駅で未成年者飲酒防止キャンペーンも実施している。酒販年金問題への質疑もあり、6月28日、同地で福岡県年金被害者の会が主催する説明会が開かれる予定も伝えられた。