【徳島】徳島県の酒造メーカーでつくる県酒造組合(吉田映治会長)が新酒を一堂に集める「阿波の新酒まつり&阿波の新酒を楽しむ会」が3月20、21両日、徳島市内のそごう徳島店であり、地酒ファンや来店客ら約500人が今年の出来栄えを味わった。初日に2階正面玄関ロビーステージで実施された鏡開きは、ふるまい酒もあり、地産地消に力を入れる飯泉嘉門(いいずみ・かもん)知事も県産酒の良さを熱烈にアピールした。
6階の有名食器「たち吉」売り場横にある特設会場をメインに酒器やハッピ、こも樽などを陳列し、新酒のシーズンを演出。2日間通しであった新酒まつりは、笑福亭学光さんの落語会やきき酒競技、県の鑑評会出品酒きき酒、試飲販売、福引きなどを中心に多彩な企画で来場者を引きつけ、最終日の新酒を楽しむ会は、酒造組合が組織化する「とくとく倶楽部」の会員やそごう招待客がフレッシュな味わいに舌鼓を打った。
吉田会長は「これまで鑑評会など一部出品酒に限られていたが、県外の方々にも県産酒の良さを広く知ってもらえるようになった」と会の意義をコメント。地酒振興に熱心な飯泉知事の訪問もあり、「徳島には美味しい食材が多くあるので、ぜひお酒も飲んで県外にPRしてほしい」と応援してくれたという。
自慢の新酒は、焼酎製造を含む県内30社のうち15社が提供。四国の地酒スタンプラリー「四国酒蔵88箇所巡り」で4県制覇の酒神第2号に輝いた板野郡北島町の山田啓功(ひろよし)さんも招かれた。同氏は、すでに昨年12月に12人目となる2度目の制覇を達成するほど熱狂的な地酒ファンで、「今年も良い出来栄えで、各蔵が研究して個性や特徴が出てきた。徳島の酒は飲みやすく、いくらでも飲める」と品質の良さを訴えた。
◇ ◇
飯泉知事らが地産地消を強力に進める徳島県は、今回初めて地酒振興を予算化する力の入れようで、「酒類業界は補助金などの例があるが、本予算を組んでくれたのは珍しい」と業界関係者も活力をみなぎらせる。同組合は、地酒をPRする木札や前掛け、買い物に使えるエコバックを開発するなど需要促進に役立つアイデアを絞り出し、「徳島特産のハモ料理とのマッチングほか、阿波踊りや東京でのPRに役立てたい」と行政の後方支援に感謝している。
【参加酒造場15社】▽(株)勢玉=勢玉▽吉本醸造(株)=眉山▽(有)斎藤酒造場=御殿桜▽吉田酒造(株)=蘭玉▽花乃春酒造(株)=花乃春▽(株)本家松浦酒造場=鳴門鯛▽日新酒類(株)=瓢太閤▽那賀酒造(有)=旭若松▽津乃峰酒造(株)=津乃峰▽近清酒造=入鶴▽司菊酒造(株)=司菊▽阿川酒造(有)=齢の友▽(名)中和商店=今小町▽三芳菊酒造(株)=三芳菊▽芳水酒造(有)=芳水