【大阪】サントリーは3月16日、山崎蒸溜所で開催しているシングルモルトセミナー「シングルモルト楽しみ方講座~ハイボールからはじめよう~」のマスコミ向け体験会を同蒸溜所で開催した。
同セミナーは、ウイスキーになじみのない人から、ウイスキーのより奥深い世界に興味のある人まで幅広い消費者に向けて楽しんでもらう体験型講座で、今年は昨年好評を博した「シングルモルト探求セミナー」の内容を一新し、回数・定員数を大幅に増やして実施している。今回の体験会では、初心者向けの「シングルモルト楽しみ方講座~ハイボールからはじめよう~」を行った。
冒頭、あいさつに立った輿水精一チーフブレンダーは、「現在、日本のウイスキーが世界で高く評価されている。それは日本のウイスキーならではの味わいが評価されているためである」と語り、例としてスコッチとの比較について説明。「サントリーのウイスキーは、四季の変化に富んだ温暖な風土と緑の樹々に覆われた中の澄んだ水という環境の中で、単一蒸溜所で数十種類の原酒をつくりわけている。特に樽への強いこだわりがある。そうしてできあがったウイスキーは、穏やかで繊細な香味バランスと樽由来の甘く華やかな味わいに仕上がる」とジャパニーズウイスキーならではの魅力を説明した。
続いてシングルモルトセミナー「シングルモルト楽しみ方講座~ハイボールからはじめよう~」を開催した。
(1)ガイドツアー…仕込・発酵・蒸溜・貯蔵などのウイスキーの製造工程を山崎蒸溜所のツアーガイドが分かりやすく案内する。
蒸溜は、ポットスチルと呼ばれる独特の形をした単式蒸溜釜を用い、初溜と再溜の2回行う。同社では、炎を直接当てる直火蒸溜と蒸気を使った間接蒸溜の2つの加熱方式を採用している。こうして多彩な個性のモルト原酒をつくり分けている。
ポットスチルがずらりと並ぶ蒸溜エリアは、ウイスキーのもととなる原酒の香りが鼻を刺激し、釜の窓からは煮沸される原酒を見ることができる。また、蒸溜されたばかりの若いモルトウイスキー・ニューポットの香りを実際に嗅ぐこともできる。
蒸溜された原酒は、樽に詰められ貯蔵庫で永い眠りにつく。同社では、オークの木でつくった樽で、生まれたばかりの無色透明のニューポット(蒸溜されたばかりの若いモルトウイスキー)を琥珀色の豊潤な香味を持つモルト原酒へと育んでいく。
ほの暗い広大な貯蔵庫の中に、ずらりと並ぶ貯蔵樽は圧倒的な存在感を醸し出している。貯蔵庫内には、寝かされて熟成の進むモルトの香りが満ちており、その場に長くいるとそれだけで酔ってしまいそうな感覚に襲われる。
(2)シングルモルトウイスキー講座とテイスティング…製造工程見学のあとは、セミナールームへと移動し、シングルモルトウイスキーについて簡単なセミナーを行う。あわせて、先ほど見た工程で育まれたウイスキーを実際に体感。山崎・白州の風土で育まれたシングルモルトウイスキー「山崎」「白州」に加え、スコッチウイスキーの比較試飲を行う。
この日の試飲ウイスキーは、「山崎12年」「白州12年」「ザ・マッカラン12年」「ボウモア12年」の4種。まずはブラインドで4種をきき比べし、それぞれを五感で比較・体感する。同じ国産ウイスキー、そしてスコッチウイスキーと実際にきき比べてみると、それぞれの違いを感じることができる。あわせてそれぞれのウイスキーについて、モニターを交えて特長や味わいのポイントなどの説明を受ける。
(3)ウイスキーの楽しみ方体験(飲み方体験とおつまみ試食)…参加者自身で、「ハイボール」「水割り」「ロック」など様々なウイスキーの飲み方やそれぞれに合うおつまみとの相性を試してみる。
この日は先に出たウイスキーとともに、ナッツやドライフルーツの入った月餅、オレンジの香り豊かなマドレーヌ、醤油の風味が香ばしいおかき、クリーミーでまろやかなチーズの4種のおつまみが用意され、それぞれの相性を実際に食べ飲み比べた。
続いて、「山崎12年」と「プレミアムミネラルウォーターソーダ」を使用した「すごいハイボール」を実際につくってみる。その作り方は、“1”グラスに氷を一杯に入れて冷やす“2”ウイスキーを適量注ぎ、13回半かき混ぜる“3”氷を足す“4”きりりと冷えたソーダを加える“5”炭酸ガスが逃げぬようマドラーでタテに1回混ぜる。これで食事にも相性の良い、気軽に飲めるハイボールが完成する。