キリンHD アジア酒類事業を拡大

 キリンホールディングスは、フィリピンのサンミゲル社(SMC)の国内ビール事業会社であるサンミゲルビール株式会社(SMB)の株式購入契約を、2月20日締結した。同社では、この投資によりアジア・オセアニアでの酒類事業をさらに大きく展開する。

 キリン社は、SMB社株式66億6502万3690株(発行済株式総数の43・249%)を、SMC社保有分から相対取引で取得し、買付価格は1株につき8・841ペソ(約17円)、買付けに要する資金は約589・3億ペソ(約1120億円)となった。買付けは2度に分けて実施され、すべての買い付けが完了するのは5月末を予定している。さらに、SMC社以外のSMB社株主からも別途公開買付けを実施し、買付けに応募されたすべての株式をSMC社と同価格にて購入する。

 両取引を合わせると、同社が取得可能なSMB社株式の合計は、最大で75億5113万4690株、発行済株式総数の49%となる。

 あわせてキリン社は、保有するSMC社の全株式売却契約をキューテック・アライアンス・ホールディングス社との間で2月20日締結した。保有する全SMC社株式6億2866万6675株(発行済株式総数の19・91%)をキューテック社に相対取引で売却し、売却価格は1株につき63ペソ(約120円)、売却合計金額は、約396・1億ペソ(約753億円)となる。キリン社では、今回のSMC株式売却により得られる全金額を、SMB株式購入資金の一部に当てる。

 キリン社は、長期経営構想KV2015で「食と健康」領域でアジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指すことを目標として掲げており、同地域において収益性を重視した事業戦略を推進している。SMB社は、フィリピンのビール市場において約95%のシェアを有しており、今回のSMC社株式売却およびSMB社株式取得により、アジア・オセアニア市場での酒類事業へ投資を集中させることを目的としている。

 【サンミゲルビール社概要】▽本社所在地=フィリピン・マニラ▽会長=ラモン・アング▽純資産および総資産(2007年末時点)=約153億ペソ(約291億円)、約226億ペソ(約429億円)▽売上高 (2008年12月期)=約488億ペソ(約927億円)▽従業員数=約2823人(2007年末時点)▽事業内容=フィリピン国内のビールの製造・販売▽主要ブランド=「サンミゲル・ペール・ピルゼン」「サンミグライト」「レッドホース」「ゴールドイーグル」▽事業拠点=計5工場(全てフィリピン国内)

(掲載日:2009年03月06日)

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