国税庁が発表した平成19年度調査分の「果実酒製造業の概況」(調査対象者は平成19年10月1日現在、果実酒製造免許を有する者で、調査対象事業年度は平成18事業年度、調査対象者数179者のうち、回答者数は157者)による調査結果の概要は次のとおり。
(1)製造業者のうち147者(95・5%)が中小企業で、専業割合別では専業割合100%の者が37者(24%)と最も多く、製成数量・販売数量の規模別にみると、いずれも100kl未満が70%以上を占めている。
(2)平成18事業年度の果実酒製造業の売上高合計額は573億700万円(1企業当たり3億7200万円)で、平成17事業年度の578億7800万円(1企業当たり3億6200万円)に比し、1企業当たりの売上高は1000万円(2・8%)増加している。
(3)営業利益の合計額は13億3100万円(1企業当たり900万円)で、前年度の19億6200万円(1企業当たり1200万円)に比べて、1企業当たりの営業利益は300万円(25%)減少している。“1”営業利益は欠損・低収益企業が79者で、全体の者数の51・3%を占め、前年の50%より1・3%増え、欠損・低収益企業の割合が増加している。このうち欠損企業は63者(40・9%)で、前年度の59者より4者増え、低収益企業(営業利益0円から50万円未満)は16者(10・4%)で前年度の21者より5者減少している。“2”平成18事業年度における果実酒製造業者の、企業全体の税引き前利益は、欠損・低収益企業が67者(43・5%)で前年度の65者に比し2者増加した。このうち欠損企業は、50者(32・5%)で前年度の47者に比べて3者増加しており、低収益企業は17者(11%)で前年度の18者より1者減少している。
(4)果実酒の製成数量は8万4097klで、前年度の8万1636klより2461kl(3%)増加している。このうち大手メーカー5者のシェアは79・2%で、前年度とほぼ同様。平成17事業年度における大手5者の製成数量は6万6603klで、前年度の6万4611klに比し3・1%の増加となった。
(5)原料の使用状況は、国産原料の使用割合(生果換算の重量比)は26・4%で、そのうち生ぶどうが国産原料の93・7%(全体の24・7%)を占めている。輸入原料の使用割合は、国産原料の約2・8倍の73・6%で、そのうち濃縮果汁が輸入原料の99・7%(全体の73・4%)を占めている。