【高松】香川県で造られた新酒の出来栄えを見る平成21年「清酒鑑評会」が3月6日、高松市古新町の県酒造組合(西野信也会長)であり、審査の結果、秀11点、優8点、良1点を決めた。上撰など市販酒10点をきき当てる「きき酒競技会」は、5社9人が参加し、1位糸川智恭(西野金陵)▽2位藤岡美樹(川鶴酒造)▽3位小林知彦(岡田酒造)の3氏が上位入賞に輝いた。
同組合の山西靖彦専務らによると、鑑評会には県内7社9蔵(実製造6社8蔵)のうち3社5蔵が吟醸酒12点、参考酒8点の計20点を出品。会場では、高松国税局の野本秀正鑑定官室長を審査委員長に同局3人、組合関係5人の審査員8人が1点ずつ口に含んで味や香りを丹念に調べた。
今年の出来栄えについて、野本室長は「蔵人らの技術で味が濃くて深みがあり、香りも高い。淡麗が例年の特徴だが、今年はしっかりした飲み応えで旨味があり、食事に適している」と講評。原料米についても「作柄にも恵まれ、すごくいい」と評価した。審査対象となった参考酒は県初のオリジナル酒米「さぬきよいまい」の酒も含まれ、「従来の山田錦やオオセトに加え、今後も県産酒に使われるだろう」と品質の良さを強調した。
昨年20年の県内の課税出荷数量は、実数で前年より5・0%少ない1851kl。今期は前年より1・0%多い1万2867俵(772t)の原料米を使い、アルコール20度換算3・2%減の製造を見込んでいる。四国4県全体の新酒を審査する「四国清酒鑑評会」は、4月8日に国税局で表彰式が開かれ、今回のきき酒競技上位3人が21日の四国大会に参加。7月に東京で開かれる全国大会は上位2人が出場する。
【審査員】▽高松国税局鑑定官室=野本秀正室長、田島健一郎主任、米澤慎雄技官▽組合=桑原健治、松原浩二郎、酒井史朗、船場博臣、大森俊和(敬称略)