菱食は2月13日、2008年12月期の決算を発表した。それによると、連結売上高は1兆4023億800万円(前年同期比0・2%増)、営業利益は74億5200万円(同22・3%増)、経常利益は82億7600万円(20・2%増)、当期純利益は35億2500万円(31・5%増)となり、増収増益を達成した。
中野勘治社長は2008年の業績について、「リョーショクリカーにおける取引先の見直しや中国冷凍餃子事件での市販用冷凍食品の落ち込みもあり大変苦戦したが、チルドが順調に伸びたことが増収につながった」と説明。リョーショクリカーについては、「大型DSの倒産が相次ぎ、酒業界も業態による取り引きの見直しが進んでいる」とし、リョーショクリカーについても見直しを進めており、その結果182億円のマイナス要因につながったとした。
品種別の売り上げは、▽缶詰類=231億8100万円(前期比1%減)▽調味料類=1950億7600万円(同3・9%増)▽麺・乾物類=1411億8800万円(同2・8%増)▽嗜好品・飲料類=2175億2600万円(同4・4%減)▽菓子類=508億円(同0・8%減)▽冷凍・チルド類=3361億3600万円(同5%増)▽酒類=3478億9400万円(同5・4%減)▽その他=905億300万円(同7・3%増)となり、「調味料の増加や麺・乾物類の増加など明らかに内食傾向がでている」と分析した。
また、2009年12月期の連結予想は、売上高1兆4200億円、営業利益96億2000万円、経常利益105億円、当期純利益45億1000万円を見込んでいる。
中野社長は、「20世紀型卸の最大の成功者は菱食だったと思う。しかし、加工食品の販売数量は2000年をピークに減少しており、人口も2005年をピークに減少に入った。20世紀のビジネスで成功すると思い続けた結果、2005年には惨たんたる業績となってしまった。ロジスティックは必要な機能ではあるが、これだけで商売ができる時代は終わった。モノを運ぶだけなら他の宅配流通業者でもできる。単にモノを運ぶだけではなく、消費者のライフスタイルの変化まで読み取り、それをモノ作りにまでいかす。これが新しい21世紀型の卸売業だと思っている」と話した。また、今年8月1日には、合併後30周年を迎えることになるが、若手社員で構成する「ニューボーン30プロジェクト」でこれからの30年に向けたビジョンを近く発表することも報告した。