アサヒビール 2009年事業方針

  【東京】アサヒビールは1月9日、2009年事業方針説明の記者会見を同社にて開催した。  冒頭、荻田伍社長は「アサヒビールグループでは、お客様の変化に対応すべく、商品開発や営業活動、グループ事業に徹底して取り組み、海外事業についてもさまざまな取り組みを実施してきた。昨年度は、売上高は不本意であったが、収益は良い結果を出せたと思っている。今年もさらに厳しい1年になるかと思うが、当社にとって今年は、前身である大阪麦酒の 創業から120周年、朝日麦酒としては創立60周年を迎える記念すべき年となる。当社では今年を“第三の創業”と位置づけ、一段の飛躍を目指していきたい」と抱負を語った。

 続いて泉谷直木常務取締役酒類本部長は、今年度の事業方針について説明を行い、「昨年は景気の減速で厳しい年となり、ビール類は総市場でおよそ3%の減少になると予想している。総市場が減少する中で、ビール類のカテゴリーの中で変化が起こっている。勢いのあったプレミアム市場が失速し、新ジャンルが高く成長し、低価格のものへとニーズは移行している」と昨年を振りかえり、「お客様の目線は厳しくなっている。当社としては、当社の強みを活かして再成長を目指し、グループ全体の変革を図りたい。ビール類の再成長として、『スーパードライ』『スタイルフリー』『クリアアサヒ』の基幹ブランド3本柱に、今年は『クールドラフト』『オフ』を加えた“3+2”本柱戦略で取り組みたい」と方針を説明した。

  【2008年度の概況】ビールでは、主力の「スーパードライ」のブランド価値向上に全社を挙げて取り組んだ結果、年間販売数量は20年連続となる1億ケース超を達成した。発泡酒では、一昨年に発売した糖質ゼロの「スタイルフリー」が計画を上回る実績を上げた。新ジャンルでは、昨年発売した「クリアアサヒ」が好調に推移し、初年度の販売数量は1400万ケース超となった。

 その他の酒類カテゴリーでは、前年並か微減の結果となったが、それぞれの分野における主軸ブランドは市場での存在感を高めることができた。中でも、洋酒「ブラックニッカ・クリアブレンド」は2年連続。また、焼酎では、基幹ブランドの「かのか」が発売以来15年連続のプラス成長を維持した。

  【2009年の酒類事業の取り組み】(1)ビール=主力の「スーパードライ」のブランド育成に注力。飲食店における樽生ビールの品質向上活動、店頭での鮮度向上活動に継続して取り組んでいくほか、家庭での飲用 シーンを盛り上げるさまざまな販促策を年間を通して実施し、広告・売り場から継続して「スーパードライ」の“うまさ”“飲用価値”を発信していく。

 (2)発泡酒=「スタイルフリー」のさらなるブランド育成と、新商品「クールドラフト」の提案を通して、発泡酒市場を再度盛り上げていく。

 (3)新ジャンル=「クリアアサヒ」のさらなる育成を進めるとともに、2月には「オフ」を発売する。新たに「糖質オフ」「プリン体オフ」の価値を提案することで、新ジャンル市場の活性化を図っていく。

 (4)焼酎、低アルコール飲料、洋酒、ワイン=焼酎では、甲乙混和焼酎のトップブランド「かのか」の販促を再強化するとともに、いも焼酎の品質保証体制を強化し、ブランドの再生に努めていく。

 低アルコール飲料では、既存ブランドの強化とともに、消費者ニーズに即してカロリーを業界最少クラスに抑えた新商品「Slat(すらっと)」のブランド化を図る。

 洋酒では、「ブラックニッカ・クリアブレンド」を今年も重点強化。また、海外からも高い評価をいただいている余市ブランドやシングルモルトウイスキーからの情報発信も強化し、需要の活性化に努めていく。  ワインについては、国産ワインでは酸化防止剤無添加、有機ぶどう原料が好評を博している「サントネージュワイン」のブランド強化、輸入ワインでは、世界的にもブランドが確立されている商品群の提案を中心に進めていく。

(掲載日:2009年01月26日)

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