神戸酒心館 「酒蔵で旅する世界の音楽」

  【兵庫】日下部吉彦の「酒蔵で旅する世界の音楽」第1回「ホイリゲの町・ウィーン」が、12月14日、神戸酒心館ホールで開催された。

 「ホイリゲ」とは、ワインの造り酒屋がワインと料理を自宅の庭などで出すワイン酒場のことで、今もオーストリア・ウィーン東部にはホイリゲで有名な町が点在し、またヴァイオリンなどで郷土音楽が演奏されることも多い。

 今回の新企画は、映像と音楽を織り交ぜた初めての試みであり、特に音楽評論家の日下部吉彦氏によるレクチャーを中心に、ウィーンの国柄や曲目をわかりやすく解説しながら、その魅力を伝えるもの。第一部は映像で、ウィーンの新年の幕開けを祝うニューイヤー・コンサートを、小澤征爾が指揮した「美しく青きドナウ」と、「ウィーン・フィル団員と小澤征爾による13ケ国語による新年の挨拶」などで紹介。休憩時間には同館製造の灘らしい辛口の新酒「初(はつ)あげ」と、甘口低アルコール酒「米米酒(こめこめしゅ)」がふるまわれた。また第2部ではウィーンにちなんだ音楽を溝口眞知子さんのソプラノ独唱、萩原合歓さんのヴァイオリン独奏、佐藤明子さんのピアノ伴奏で演奏された。

 日下部氏はレクチャー・コンサートの魅力を、「少し言葉で理解を助けたり、角度を変えて紹介することで、ずっとわかりやすくなる。音楽を難しいものではなく、身近で楽しいものだと感じてほしい」と語り、約70人の来場者は氏の話に耳を傾け、新しく知る音楽の楽しさを感じていた。

 次回公演は2009年4月19日「カンツォーネの国・イタリア」。ゲストには西垣俊朗・千賀子夫妻(テノール・ソプラノ)を迎える。

(掲載日:2008年12月26日)

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