【福岡】酒類・食品総合卸売商社の三陽物産(本社・大阪市)は11月25日、福岡市内のホテルで、輸入販売する「ヘンドリックス・ジン」(アルコール分44度)のセミナーを開催した。ヘンドリックスはスコットランドで製造され、ウィリアムグラント&ソンズ社が世界展開するプレミアム・ジン。三陽物産が昨年12月に正規輸入販売を開始したもので、スコットランドから講師を招き、流通・飲食店関係者を対象に、独特な味わいや製法についてアピールした。
セミナーは小規模プロ向けで約30人が参加。来日したのは、ヘンドリックス・ジンの“グローバル・ブランドアンバサダー”のザビエル・パドヴァーニ氏。ヘンドリックスの価値ある魅力を伝えるために、ただ一人、世界の主要都市を回っている。今回は福岡を皮切りに、大阪・東京でも開催。ジンの歴史やヘンドリックスをベースにしたカクテルのテイスティングも交えながら、ヘンドリックスのスピリッツ(魂)を熱く語った。
ジンは、薬草や香草などで香味付けした高アルコールの蒸留酒(スピリッツ)。様々な原料が使われるなかで、ジュニパー(杜松<ネズ>)が不可欠で、松ヤニ様の香りがある。
ヘンドリックス・ジンには、11種のベース(コリアンダー、ジュニパー、キャラウェイ、オレンジ、レモン、クベブベリー、シモツケ、ニワトコ、シロバナイリス、アンジェリカ、カモミール)のほか、“プレミアムレシピ”としてさらに2種、キューカンバー(きゅうり)とローズ(ばら)が使われ、独特な香りを創りだしているのが特徴だ。
世界から評価されるジンは、「アラン・リーマー、その一人によってつくられている」(パドヴァーニ氏)。オランダから輸入のスピリッツをベースに、2種の蒸留器(ベネットスチル、カーターヘッドスチル)の持ち味を生かし、強いフレーバーを引き出し、一方で、「特有の軽いフローラルなフレーバー」を引き出す。スチルは自社工場で修理、手入れを怠らない。1回の蒸留工程で得る原酒は450lと極めて少量。そして、独特な原料配合と、決め手のきゅうりとローズ。多くのジンがイギリスで生産されるのに対し、スコットランド南部の海辺の町、ガーバンで蒸留、ボトリングするこだわり。「スーパープレミアム・ジンだ」と自負するゆえんを語り尽くした。
カクテル・テイスティングでは、マティーニのグラスの縁を、切りたてのきゅうりでなでて、香りづけをするなど、ヘンドリックスならではの提案があった。
ジンはかつて、薬として開発され飲用されていた。ヘンドリックス・ジンの漆黒で陶器様のボトルは、高級な薬が同種の容器に詰められていたことに由来するものだという。