日本名門酒会北九州支部 25年の支えに感謝

 【福岡】25年の支えに感謝--。日本名門酒会・北九州支部加盟店が主催する、消費者や飲食店が対象の酒会“友の会”が10月26日、北九州市小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉で開催された記念の会で、25年の節目を迎えた。今回のテーマは“美酒三昧~美酒めぐり、新発見~”。約320人と過去最高の来場者が、20蔵100種の美酒に酔い、造り手との新たな出会い、日本酒の魅力に感動する場となった。

 日本名門酒会の本部卸は岡永(東京、飯田永介社長)。今回の企画は、支部卸である倉松酒販(北九州市、倉松聰社長)と名門酒会加盟酒販店が企画したもの。現在、支部管内(福岡、大分、宮崎)には58店の加盟店があり、今回の酒会には地元を中心に17店が参加し、蔵元と共に出展酒をアピールした。

 蔵元のブースでは、大吟醸酒など渾身の作から、秋上がりした旬のひやおろし、原料米や酵母にこだわったり、燗で旨さが際立つものなど多彩な個性が競演。蔵元の地元で永く愛され続ける肴も用意され、酒が生まれる故郷そのものを味わうような趣向も見られた。同ホテル・多田隈賢二総料理長が創意を凝らした料理の数々も、美酒を引き立て好評だった。来場者は目当ての蔵元をめざし、あるいは新たな出会いを求めブースをめぐり、蔵元との会話を楽しみ、酒談の花を咲かせた。ある男性は、「蔵元から直接注いでもらった」と感動しきり。飲み手の多くの笑顔に触れて、蔵元は「励まされる」と語った。

 ブルースの演奏も。大住智也さんはキリンビール北九州支店長。鉄のまち・八幡を愛し鉄製の特注ギターを奏で、熱情をほとばしらせる熱演が、酒会を盛り上げた。

 酒会には岡永の飯田社長も参加。北九州地区について、「30年以上も前から地道に活動を続けてきた伝統ある地区」だと評す。日本酒の総需要が伸びないなかで、「日本酒ファンは増えている」とも。酒類流通ではコンビニエンスストアやスーパーに押され気味の酒販店だが、「体験の場を提案できる強みがある」と言い切る。

 出展蔵元を代表し、あいさつした萱島酒造(「西の関」醸造元、大分県国東市)の萱島進社長は、「北九州の皆さんの熱気を肌で感じる。『楠千年、更に今年の若葉なり』。日本酒の蔵は1年1年が勝負。若葉の繰り返しで、歴史をつなげていきたい」と、酒造りの歩みをかみしめるように語った。

 蔵元、酒販店と共に歩んできた倉松酒販の倉松社長は、同月急逝した加盟店へ思いを馳せた。支えられた店主の言葉が今も内にある。「モノではなく感動を伝える」。

 参加蔵元 ▽八重垣▽男山▽白瀧▽一ノ蔵▽梅錦▽越の誉▽春鹿▽奥の松▽萬代▽米鶴▽鳴門鯛▽西の関▽嘉美心▽小鼓▽司牡丹▽新政▽御前酒▽浦霞▽窓乃梅▽大山

(掲載日:2008年11月04日)

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