【鹿児島】田苑酒造(薩摩川内市、有川徹社長)が、三笠フーズの関連会社、辰之巳から購入した麹用米の一部に、事故米(水濡れによる一般カビ)が混入していたおそれがあることが9月19日に判明。同社は当該米を原料米とした商品、芋焼酎18種、もろみ酢2種の回収と、出荷停止を決め、これまでの経過を公表した。出荷済み商品は157万本(焼酎はアルコール分25度、1・8l換算、以下同様)、うち消費分を除く市中在庫21万本を回収予定。その他、未出荷商品が3万500本、蔵内タンク内の酒は72万2000本分に及ぶ。
同社は9月6日の社内調査で、辰之巳との取引を確認。同日、同社営業課長から「納入米に事故米は混入していない」旨の報告を得たが、独自調査で安全確認を行うため、「米を使用した製品10検体と原料米4検体を外部検査機関へ送付、351項目(メタミドホス、アセタミプリド、アフラトキシンB1含む)の検査を依頼した」。しかし、「9月11日、連日の報道で実態が明らかになるにつれ、自社での調査には限界があると感じ、所管行政に辰之巳との取引データを持参し、データ照合を依頼した」という。
結果として、同月19日、平成18年6月1日から同年9月17日までの5回分(の納入米)9万7200kgの一部に、「(汚染米ではない)事故米」が含まれている可能性があるとの連絡を受け、被害が判明した。
依頼済み分析結果については、翌20日、「全項目で有害物質が不検出」との報告があった。健康への影響はないことが明白だが同社は、「(事故米は)非食用米であり、消費者の皆様のご心情を考え、当該米を原料米として製造した焼酎を出荷停止のうえ、回収する」との判断に至った。
同社有川社長は、「今後二度とこのような事態を招かないように、原料のチェックと業者の選定を厳しく実施していく」との対応策、さらに、「『消費者・取引先を重視し、発想の原点とする』企業理念のもと、常に安全で安心な焼酎、もろみ酢をご提供し続けていく」との決意も示した。