【福岡】今年8月から福岡市で、酒類業界関係者を対象に、「日本酒きき酒講座」が開講される。講師は日本酒ジャーナリストで、きき酒の専門家、松崎晴雄氏。“プロのための”講座は、同氏が東京で2001年から毎年、6期にわたり開講してきたもので、これまでにのべ約100人が受講している。東京以外での開講は初。
主催は、松崎氏がチーフコンサルタントを務める(有)デリカネットワークサービス(東京都)。講座は8月から10月まで、月1回開講の短期集中型。毎回テーマにちなみ10点ほどのきき酒と講義を行う。「効率良くきき酒能力の向上を図るため」、募集定員は25人と絞り込む。
松崎氏は、大手百貨店バイヤーを経て独立。日本酒の海外進出を手がけた先駆でもあり、現在、日本酒輸出協会会長も務める。日本酒を中心に執筆講演活動を展開。毎年50回以上の日本酒セミナー講師を務め、著書に「Tastes of 1635 日本酒ガイドブック」(柴田書店)などがある。純粋日本酒協会主催のきき酒コンテストで永久名人に指名されるなど、日本酒業界を確かなきき酒能力と愛情で支えてきた。
同氏は日本酒の不振について、「業界が消費者に対し、適切なアプローチをしてこなかったことも一因」だと指摘。10年以上に及ぶ消費者対象の日本酒セミナー講師の経験から、若い世代においても、「高品質酒への潜在的ニーズは低くはなく」、そうしたニーズへ業界が積極的にアプローチできる体制、“日本酒を楽しむ環境”を整え市場の活性化を図ることが急務だと訴える。
講座では、「実践的なきき酒を通して香りや味わいの表現方法を体得し、多様化する日本酒の商品価値を、消費者にわかりやすく伝えていく」力を養成する。業界に精通する同氏から、日本酒の最新トレンドを学ぶことができるのも魅力だ。
<講座内容>▽第1回(平成20年8月20日)「きき酒の手法と、製法からくる香味の違い」=きき酒のコツや上達方法を学ぶ。多様化する日本酒のさまざまなタイプを選び、工程により香味に違いが生じるポイントや、香りや味わいの傾向について解説する▽第2回(9月17日)「日本酒の原料--米、水、酵母について」=主原料の米について、品種による風味の違いや新品種の動向、また仕込み水による酒質の違いについて。多様化する酵母にスポットをあて、各酵母に由来する特徴的な香りや味わいをつかむ▽第3回(10月15日)「日本酒の産地動向、造り手と将来の日本酒について」=気候風土、杜氏の流派による香味の違い。日本酒の“発達”の歴史を踏まえながら、東北や信越地方など東日本地域の最新動向も伝える。造り手が杜氏から、若手社員へと代わる蔵が増えるなか、日本酒の将来像についても語る
▽開講日時=平成20年8~10月の各月1回(毎回水曜日)午後2時~5時の3時間▽会場=「アイ・ビー・ビー(ibb)フクオカプロジェクト」(6F会議室)福岡市中央区天神2-3-36▽受講費(3回受講のみ受付、きき酒など教材費、税込)=3万7200円▽申込締切=8月11日▽申込み・問合せ先=「(有)デリカネットワークサービス」〒162-0065東京都新宿区住吉町8-25大角ビル2F、TEL03-3354-3051、FAX03-3354-3052、<E-mail>dns@green.ocn.ne.jp<申込みは会社名(店名)、参加者氏名、性別、住所、TEL・FAX番号、E-mail--を記入しFAX、E-mail、もしくは郵送で)