日本酒造組合中央会の辰馬章夫会長は7月9日の知事会後、酒類専門紙記者団と会見し、今後の中央会運営の抱負、各委員会の主要テーマなどについて要旨を次のように語った。日本酒の需要開発を最需要課題として取り組み、需要回復・拡大には消費者の目線に合わせて対応し、新しい日本酒ファンを作り出し、オピニオンリーダーを養成するなどで日本文化をアピール、日本酒の持つ魅力を発揮するとともに、國酒にふさわしい制度の実現を期す、との方向を示した。さらに純米酒などに出て来た良いトレンドを逃さずに対処しなければならない、と強調した。
■辰馬会長
6月5日の通常総会で会長に再選され3期目に入ったが、中央会の課題で最も大事な活動は「日本酒の需要開発」だ。1人でも2人でも日本酒ファンを増やすには、消費者の目線を大事にして対応する。
日本酒の需要動向もやや底打ちの気配も出てきたし、少しずつ明るい芽も出てきた。純米酒などを中心に消費者の関心も高まっており、これらのいいトレンドを逃してはならない。日本酒の需要回復・拡大には蔵元と消費者が結びついて日本酒の文化をアピールするとともに、オピニオンリーダーの養成も大事だ。
新しい日本酒のファンを作り出すために、地方イベント活動の展開、日本酒の持つ魅力を発揮することも大事だ。さらに、家族で日本酒を楽しむ“晩酌”を普及していくことも必要で、需要開発委員会の担当の福光副会長に期待しているところだ。制度委員会では國酒にふさわしい酒税制度の実現を期するよう鋭意検討していく。
また、致酔性飲料である酒類が消費者にわかりやすい制度となるよう検討し、消費者庁の問題については中央会のメッセージを作っていく。信用保証制度については維持を図るためできるだけ活用をお願いしたい。
原料委員会関係は加工用米問題で、今は国内米価格は上っていないが、予断は出来ないので安定的に原料米を確保できるよう努力したい。清酒の値上げ問題は原材料が高騰し、もはや避けて通れない問題だが、プライスリーダー格のメーカーに決断してもらうほかはない、というところだ。
清酒の製造年月日の表示制度の改正問題について淺見副会長は「新しい制度委員会の結論をみて考えることになるが、討論を集約してしっかりした結論を見出し、来年の国税庁の人事異動までには中央会の意見をとりまとめて、遠くない時期に告示を改正してもらうよう要望したい」と語った。