ビール酒造組合、発泡酒の税制を考える会などがまとめた6月分および今年上半期(1-6月累計分)におけるビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)の課税出荷数量は6月分が55万4137klで、前年同月の60万7446klに比べ8・8%も落ち込んだ。このうちビールは29万6063klで、前年の33万4353klに比べて11・5%の大幅減少。発泡酒は12万4387klを出荷したが、前年14万244klに比べ11・3%のマイナス。新ジャンル酒類は13万3687klで、前年の13万2849klに比べ0・6%の微増と、新ジャンル酒類のみが前年を上回った。新ジャンル酒類のうち「その他の醸造酒」が7万832klで、前年比14%減少しているが、リキュールは6万2855klで、24・5%と大幅増加した。
今年上半期におけるビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル酒類)の総合計課税出荷数量は274万3773klで、前年同期の286万4894klに比べ、4・2%減少し、1―5月累計の3%減少からビール類の需要回復がかなり遅れている。このうちビールは142万8134klを出荷したが、前年同期の154万5205klに比べ7・6%もマイナスとなっている。発泡酒は68万7124klで、前年同期の73万3149klに比べ6・3%減少している一方で、新ジャンル酒類は62万8515klを出荷し、前年同期の58万6540klに比べ7・2%も増加しており、新ジャンル酒類のみが前年を大きく上回っている。(新ジャンル酒類のうち「その他の醸造酒」は36万5322klで、前年比14・2%減少している反面「リキュール」は26万3193klで、64%の大幅増加)
ビール類の総出荷数量中に占める各酒類の構成比は▽ビール=52・1%(前年53・9%)▽発泡酒=25・0%(25・6%)▽新ジャンル=22・9%(20・5%)--の状況で、ビールと発泡酒の構成比がダウンしている一方で、新ジャンル酒類のシェアが上昇しているのが注目される。
また、ビール酒造組合がまとめた6月分のビール市場動向によると「6月は降水量が多いなどの天候不順の影響や出荷日数が前年より少し減少したことが響いた」としている。
今年上半期におけるビールの容器別販売動向(前年同期比)は▽びん=90・1%▽缶=90・7%▽樽・タンク=96・7%--で、構成比は▽びん=24・6%▽缶=42・8%▽樽・タンク=32・6%--の状況。用途別販売動向は業務用が95・1%、家庭用が90・1%の状況としている。
ビール業界ではビール類の総需要が、前年上半期対比4・2%減少で折り返した厳しい状況から早く脱却を目指し、最需要期の7月、8月の好天・高温をひたすら期待し、マーケティング活動、商品展開にさらに注力するものとみられ、今後の動向が注目される。