球磨焼酎酒造組合 “球磨焼酎大使”誕生

  【熊本】球磨焼酎を全国にPRする“球磨焼酎大使”誕生--。球磨焼酎酒造組合(28社、林篤理事長)が5月24日、人吉市の組合会館で地元の国会議員、金子恭之衆議院議員と松村祥史参議院議員を、26日には熊本市の県庁舎で蒲島郁夫熊本県知事を、同大使に任命。球磨焼酎の統一ロゴマークをデザインした法被(はっぴ)や、組合加盟蔵元28社の主銘柄のラベルを刷り込んだ名刺などを贈り、球磨焼酎の普及浸透への働きかけを要請した。

 球磨焼酎は、球磨・人吉地域で産する本格米焼酎。WTOトリプス協定の地理的表示指定を受け、産地が固有のものとして保護されている。大使の任命書には、「日本の稲作文化と、熊本県人吉球磨地方の豊かな自然から生まれた球磨焼酎」と明記した。

 24日、金子・松村両議員の大使任命式。任命書や法被、名刺のほか、球磨焼酎への理解を深めてもらうため、「球磨焼酎案内人テキスト」も贈った。案内人は、酒造組合が球磨焼酎の語り部をつくろうと企画した認定制度で生まれたもので、すでに200人が活躍。その講習会用に組合青年部(高橋昌也部長)が作成したものだ。高橋部長は、名刺に28銘柄を配したことに触れ、「球磨焼酎は28社の集合体だと認識いただき、28蔵の焼酎を楽しんでもらいたい」と訴えた。大使の活動を、「業界の発展にとどまらず、地方文化の振興や地域経済の活性化につなげたい」との思いも伝えた。

 金子議員が、「生まれ育った地域の、全国に誇る球磨焼酎の大使任命は光栄。地域の大きなブランドが、全国に広まるよう努力していきたい」と意欲を示せば、松村議員も「大変光栄なこと。全国で球磨焼酎に出会うと、友達のような気がして、お国自慢ができることがうれしかった。歴史伝統を勉強し直し、広くお披露目していきたい。まずは飲んでいただくことだ」と語り、決意表明した。式後の懇談会では、芋焼酎に押されている印象が語られ、首都圏での需要開拓はもとより、地元でのばん回も課題だとした。東京の物産館に球磨焼酎バーを開いたり、地元で球磨焼酎博物館を建設する提案もあった。

 26日、大使に任命された蒲島知事は、マニフェストに球磨焼酎の振興を掲げる左党。当日は、酒造組合の林理事長が、球磨焼酎には500年の歴史があり、世界の銘酒と同等に産地が保護されていることなどを説明し、任命受諾を要請。知事は快諾し、「東京で焼酎を飲ませる店には必ず、球磨焼酎があるようにがんばっていきたい」と応え、東京や大阪、福岡、地元熊本の市場でPRに励むことを明言し、料飲チェーン店オーナーに直接訴える意気込みも示した。大使任命を機に、知事室に球磨焼酎28蔵の商品を陳列することも即決。酒造組合関係者と、球磨焼酎を酌み交わす機会をつくることも提案した。

(掲載日:2008年05月30日)

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