宝ホールディングスは5月13日、平成20年3月期の決算内容を発表した。
同期の業績は、売上高が1918億7800万円で前期比3・4%減、営業利益が85億600万円で11%増、経常利益が91億2300万円で16・3%増、当期純利益が46億5800万円で10・7%増の減収増益決算になった。撤退した飲料事業の売り上げの減少や、納入価格改定による一時的に甲類焼酎の売り上げ減少などで、売上金額は減少したが、飲用甲類焼酎の販促費削減や、飲料事業撤退により、営業利益は2ケタの増加。経常利益についても、受け取り利息や持分法投資利益の増加などで大幅に増加した。
酒類・食品関係では、焼酎分野で本格焼酎の「一刻者」が芋100%焼酎の高品質ブランドとして認知され、昨年に引き続き売り上げを伸ばしたが、その他の本格焼酎はブームの沈静化もあり、減少となったため、本格焼酎全体では微増にとどまった。
甲類焼酎では、発売30周年を迎えリニューアルした「宝焼酎純」の復活を目指し、品質訴求による販売活動を強化したがニュータイプ焼酎の売り上げは減少。飲用甲類焼酎についても、納入価格の改定により、一時的に販売数量が落ち込んだため、売り上げが減少。焼酎全体の連結売上高は前期比94・3%の736億7900万円になった。
ソフトアルコール飲料は、ドライ系チューハイの「canチューハイ<レモン>」や「焼酎ハイボール」が好調に推移。昨年3月に発売した「直搾り」も順調に売り上げを伸ばし、連結売上高は前期比103・1%の199億3300万円と、平成13年度3月期以来の増収となった。
清酒は年々消費量が減少する厳しい状況の中で、松竹梅「天」の育成と定着、「松竹梅白壁蔵」商品群のブランドイメージの確立に注力。特に「天」は着実にシェアを伸ばしたが、一方で主力の「松竹梅1・8lびん」の苦戦などもあり、清酒全体では前期比98・3%の237億7700万円となった。ウイスキーなど、その他の酒類を含めた酒類全体の売り上げは、前期比97・4%の1282億2100万円と減収になった。みりん、料理酒など、調味料は中食市場などへの積極的対応により、前期比102%の216億2600万円の売り上げとなった。 原料用アルコールは、酒造家向けは順調に推移したが、大口受注がなくなったため、前期比84・9%の49億円になった。
今期の業績見通しは、売上高で前期比101・4%の1945億円、営業利益は101・1%の86億円を見込んでいるが、経常利益は持分法適用会社での固定資産売却益がなくなることから95・4%の87億円、当期純利益は100・9%の47億円を見込んでいる。