【福岡】福岡国税局(戸田聡局長)は4月10日、福岡市内のホテルで春季恒例の「新酒きき酒会」を開催した。同局管内・北部九州3県(福岡、佐賀、長崎)の地酒の魅力を、地酒振興に寄与する管内の経済界、報道機関、酒類流通団体、外国領事館、消費者などにアピールするもので、38回目の開催。当日は招待者ら244人が出席。きき当てに挑戦したほか、同会に続き行われた「福岡・佐賀・長崎の地酒を楽しむ会」(3県酒造組合主催)で、3県の季節料理とともに地酒を堪のうした。
同会には招待者だけでなく、公募による一般消費者も50人程度が参加。清酒の甘辛別3点・タイプ別4点、本格焼酎の原料別5点--計12点の酒をきき当てる競技にも挑戦し、12点満点「名人位」には佐賀大学准教授の小林元太さんを認定した。
「--地酒を楽しむ会」には管内3県89の蔵元が出品。
清酒は、▽福岡=41場▽佐賀=20場▽長崎=11場▽計=72場が、▽吟醸酒=125点▽純米酒=50点▽本醸造酒=34点▽燗酒(平成19年度福岡局酒類鑑評会「純米酒の部」入賞酒)=15点▽計=224点--を揃えた。本格焼酎は、▽福岡=26場▽佐賀=8場▽長崎=18場▽計=52場が、各1点計52点を出品した。
開宴に先立ち戸田局長は、「3県の地酒を心ゆくまで味わって、是非多くの人にPRいただきたい」とあいさつ。主催者代表の長崎県酒造組合・瀬頭昭治会長は、「懸命にいい酒を造ろうと努めているが、この会を始めたころと比べると、消費量は半分に減っている。“酒道”に励み、3県の酒をと、もう一声トーンを上げていただきたい」と語り、地酒愛飲を呼びかけた。
乾杯は“お酒の学校”卒業生、3人の女性。学校は各県が女性を対象に、日本酒全般について、さらには地元の酒について知ってもらおうと開校しているもので、これまでの卒業生は、▽福岡=225人▽佐賀=105人▽長崎=25人--に及ぶ。福岡のお酒の学校校長・木下宏太郎さんは、卒業生を地酒の強力なサポーターだと語る。「地元の酒を愛するコアな女性ファンをつくることでもあり、口コミの情報発信が期待できる」。
乾杯の発声では3人が、「居酒屋では必ず3県の酒があるかと尋ねます」「粋に楽しむための労を惜しみません」などと宣言し、「この会に出席の皆さんも、是非実践いただきたい」と訴えた。
今年の新酒(清酒)のできばえについては、同局・川瀬直樹鑑定官室長が、「年明けには、酒造りにとって好条件の寒冷となり、加えて3県の杜氏の伝統的な技術がいかんなく発揮され、例年以上にいい酒ができあがった。ソフトで口当たりも良く、しかも、この北部九州のしっかりとした味付けの料理にも釣り合うだけの、コク、味の強さも伴っている」と講評した。