【大阪】大阪国税局は4月11日、大阪市中央区のKKRホテル大阪で、日本酒の需要振興を目的にしたイベント「SAKE日本酒セミナー2008」を開催。大阪にある領事館関係者、料飲店、デパート、そして女子大生ら約200人が参加した。
このセミナーは、日本酒に関する正しい知識を消費者に普及させるコア要員を拡充するなど、日本酒の需要振興に向けて側面的な支援を図るとともに、消費者の意見を把握し、酒類行政に反映していくことを目的に、大阪局が毎年開催しているもの。
4回目となる今回は、大阪国税局の岡本佳郎局長が「この大勢の参加者の方が、日本酒に親しみ知識を深めることで、新たな情報の発信源となって日本酒のPRにつなげてほしい」と主催者のあいさつを述べた後、講師に丹波杜氏組合小島喜代輝組合長と、大津プリンスホテル北野登和食料理長を招き、講演を行った。小島組合長は、「旨い日本酒造りと伝えたい醸技」の演題で、杜氏の現在置かれている状況について、高齢化が一段と進んでおり、その歴史・物語性、そして技術を継承していくことの必要性を述べるとともに、酵素・酵母など発酵学が進み、香りや力価、味までコントロールされる時代となったが、今こそ麹が出す生きた香りや味、酵母の造り出す深みのある旨い酒で良さを訴えたいと語った。
また北野料理長は「日本酒を美味しく飲む和食からの提案」の演題で、料理にあわせて銘柄だけでなくグラスや温度を変え、例えば食事を始める先付の時には華やかな味わいの大吟醸酒を10度Cに冷やし、温度が上がると味が変わるその変化が楽しめるようブランデーグラスを使うなど、消費者の視点から日本酒の美味しい飲み方などを提案した。
講演の後には鑑定官が利き酒の方法を指導。試飲コーナーでは、近畿2府4県の地酒約200銘柄が出品され、参加者はきき酒を楽しんだ。特に日本酒をベースにしたカクテル体験コーナーは、パック入り清酒を使ったお手軽カクテル6種類が提案され、熱心に飲み比べる女性たちの姿が目立った。