【松山】 愛媛県酒造組合が新酒の出来栄えを審査する平成19酒造年度「愛媛県清酒鑑評会」が3月12日、松山市久米窪田町の県工業技術センターで開かれ、純米大吟醸酒など賞の対象となる6部門で合計39点を「金賞」に認めた。翌13日には、上位3人が四国大会に出場する「きき酒競技会」もあり、メーカー従業員ら18人が自慢の舌を競った。
鑑評会には、県内35の実製造場のうち24場125点の出品があり、高松国税局鑑定官室の須藤茂俊室長や業界関係者ら9人で味や香りを入念に審査した。審査対象は全8部門で、出品酒の内訳は▽純米大吟醸9場16点▽純米吟醸7場12点▽純米7場10点▽大吟醸19場56点▽吟醸3場3点▽本醸造4場6点▽媛の愛11場16点▽え6場6点。
審査の結果、県の統一ブランドで品質を検査した「媛の愛」と「え」は全て合格。賞の対象となる6部門は金賞のほか銀賞28点も選び、結果は▽純米大吟醸=金6点・銀4点▽純米吟醸と純米=いずれも金5点・銀2点▽大吟醸=金20点・銀16点▽吟醸=金1点・銀2点▽本醸造=金銀とも2点が輝いた。
審査委員長を務めた須藤室長によると、酒造米は猛暑でやや硬かったが、1-2月に寒冷な気候が続いたうえ、コメをうまく溶かす酒造技術が駆使されたことから例年以上の環境で旨みがよく引き出された。このため出来上がった酒は、県で開発された優良な酵母の芳香もよく調和し、上品でソフトな風味に仕上がった。総評で「後味の切れがよく、広がりの余韻にも見るべきものがある。総じて洗練された香味が強調された上々の出来栄え」と高く評価された。