【福岡】プロ野球シーズンには、白熱の試合が観客を熱くするヤフードーム(福岡市)。白熱はそのままに、九州各地の焼酎蔵が集い個性を競う「九州焼酎フェア」が2月9日・10日にあった。福岡ソフトバンクホークスマーケティングが主催、南九州各県の酒造組合などが後援するもので3回目の開催。九州物産展が同時開催されるなか、当日は31社の焼酎蔵が出展。2日間でのべ3万5000人の焼酎ファンが本場の味に酔いしれた。
焼酎メーカーは長崎、沖縄を除く九州6県から出展。物産関係の出展は60社以上に及び、会場のドーム内は九州一色の熱気で満たされた。
消費者にとっては、各地各蔵の個性あふれる焼酎の魅力に触れるきっかけ。蔵元との会話を楽しめる場であり、蔵元にとっては消費者の生の声から商品開発や販路開拓を探る好機ともなる。
大分からの蔵元は2回目の出展。「福岡は焼酎の情報発信拠点」との位置づけで、局主催鑑評会でも評価の高い麦焼酎をアピールした。
熊本・球磨焼酎(米焼酎)の蔵元は、地元の伝統的な飲み方、焼酎を水で割る和水をせずに、生(き)の焼酎を直火で燗付けする“直燗(じきかん)”を提案。甘くやわらかな口当たりが来場者を驚かせた。
長年にわたり湯割りを提案してきた鹿児島の芋焼酎メーカーは、和水後1晩置いたものを、黒千代香(くろじょか)で燗付けし提供。湯割りとは異なる味わいを体験してもらった。
黒糖の原料となるサトウキビそのものをディスプレイし、黒糖焼酎の生まれる風土を演出したメーカー。ブーム時の需要はないものの、「潜在的なニーズはある」と自信を見せる。黒糖焼酎との出会いの機会を多く創ることが大切で、今回のフェア出展の意義を語った。
商品アピールの好機であるばかりでなく、自社商品を愛飲する消費者や愛顧の飲食店との交流機会となる、とは宮崎の芋焼酎の蔵元。「取引先酒販店から先まで回ることはなかなかできないので、出展案内の手紙を出して、ここでお会いできることを楽しみにしている」と語った。