【福岡】 キリンビール西日本統括本部(橋川巧本部長)は1月23日、九州沖縄エリアの2008年事業方針説明会を開催した。
昨年、同社全国のビール・発泡酒・新ジャンル合計販売数量は、業界全体がマイナスでの着地となったのに対し、1億8730万ケース(大びん換算)で前年比0・05%とわずかではあるがプラスとなった。九州・沖縄エリアについては、ビールが3・2%、発泡酒が3・9%とともに減少となったものの、新ジャンルについては12・1%と大幅に増加。ビール・発泡酒・新ジャンル合計で0・2%の微減での着地となった。全国に比べて構成比の高い発泡酒・新ジャンルは全国よりもさらに高い前年比で着地した。
橋川本部長は、昨年1年を振り返り、「各社、新商品ラッシュとなったものの、総需要は伸びなかった。そうした中、定番ブランドへの回帰が見られ、『淡麗<生>』や『のどごし<生>』が各カテゴリでのトップポジションが強固なものとなった」と分析。さらには、「定番以外の商品については、明確な価値のある商品へ集中している」と価値の明確化が必要と訴えた。
2008年は、“1”ビール、発泡酒、新ジャンルの強化“2”総合酒類化の推進“3”地域密着営業“4”品質向上とコスト削減“5”CSR--の5つを重点課題とし、キリングループの中核会社として、「お客さまの多様なニーズに応えるため、より魅力的な価値を提案することで総合酒類化を推進し、お客さまから最も支持される企業を目指す」ことを目標に、全国で、ビール・発泡酒・新ジャンル合計0・4%減を目指し、九州・沖縄エリアでは前年並みの数字を確保したいとしている。また、2月20日に発売となる新発泡酒「ZERO」については、「淡麗グリーンラベル、淡麗アルファなどが好調。健康を意識する傾向が顕著になっていきているのではないか。今年はこれら商品群に、カロリーオフ&糖質ゼロの『ZERO』を投入する」とし、健康志向の高まりに対応した商品を強調した。また今年は、焼酎ビジネスを再構築。「市場が伸張する焼酎カテゴリーにキリンビールから『白水』、『火唐(ぽから)』を新発売する。特に九州では、地元に蔵があるということを強調していきたい」と話す。昨年、10月に発売した「スパークリングポップ」は発売以来、目標を上回る200万ケースを販売。「カテゴリーを越えた幅広いジャンルからお客さまを獲得した」と評価。長期的な育成によりさらなるファンの拡大を目指す。
会見では、キリンビバレッジの原耕太郎九州支社長が同社における2007年の動向および2008年の営業戦略について説明し、その中で、「昨年は、ヒット商品が不在で、カテゴリトップブランドへ集中が強まった。緑茶は伸びが止まり、水は拡大している。当社では、『生茶』が8%減、『アルカリイオンの水』は23%増と二桁の増加し、九州エリアは、『生茶』が3%減、『アルカリイオンの水』は20%増で着地。合計でも全国の5%増を1ポイント上回る6%増で着地となった」とし、今年は、「生茶」や「キリンレモン」のリニューアルなど基盤商品を一層、強化するとともに、潜在的ニーズを掘り起こす新ブランドを開発するなど、ブランド・ポートフォリオの強化を行い、市場開拓力の強化、エリアマーケティングの強化で競争力を強化していく。