【東京】東京国税局主催の「平成19年清酒、本格しょうちゅう及びビール等鑑評会」が10月16日~19日に東京国税局鑑定官室で行われ、清酒、本格焼酎、ビールなど合計64場188点が出品された。審査の結果「吟醸清酒部門」16場、「吟の舞清酒部門」9場、「ぎんから清酒部門」9場、「本格しょうちゅう部門」5場が優等賞に選ばれ、11月20日に東京国税局にて表彰式を行った。
出品酒は東京国税局管内の製造場で自醸した清酒、本格焼酎およびビールなどに限る。同局は品質評価をすることにより酒造技術の進歩・発展を促し、酒類業の健全な発達に資することを目的とする。審査は部門別に行い、香味の調和、原料特性、製品コンセプトとの合致性などの観点から評価した。方法としては、1審では色、香り、味ごとの質と強度について、プロファイル法によって出品酒の品質を詳細に分析評価した。2審は、1審の成績上位の酒の中からさらに優良な酒を選ぶため、相対的な総合評価法により行った。
同局は今年の酒質として「『吟醸清酒部門」では華やかな果実様の香りとなめらかな中に上品なふくらみがある酒が多く、管内製造者の技術レベルの高さを証明している。『純米清酒部門』では米に由来する旨みを強調した濃醇なものから、上品な味わいのものまであった。『吟の舞清酒部門(香味が華やかに調和したのどごしのよい吟醸純米酒)』ではアルコール分が通常の清酒よりやや低く設定されているが、吟醸と同レベルの良質な原料を使い、低温でゆっくりと発酵させているため、芳醇な香りを伴った上品でやわらかな味わいとなっていた。『ぎんから清酒部門(飲み口がさわやかな吟醸辛口)』ではほどよい香りがあり、料理を引き立てながら飲み飽きしない、食中酒としてふさわしい品質と思われる。『本格しょうちゅう部門』では多様で良質な原料を使い、それぞれの原料特性がよく香味に反映されていた。また、単独の原料ばかりでなく、それらをブレンドして独自なタイプを目指したものもあった。『ビール等部門』今回より新設した部門で、出品酒は地ビールと呼ばれる小規模で製造されたビールおよび発泡酒。酒質は華やかなホップの香りや酵母によるまろやかなのどごし、麦芽による深いコクなどバラエティに富んでいた」と講評した。
優等賞受賞者(入賞銘柄)は次のとおり。
■吟醸清酒部門(16場)■
▽千葉県=須藤本家(天乃原)、和蔵酒造竹岡蔵(聖泉正宗)、馬場本店馬場光夫(海舟散人)、鍋店(仁勇)、吉野酒造(腰古井)、東灘醸造(東灘)、飯沼本家(甲子正宗)▽東京都=小澤酒造(澤乃井)、中村八郎右衛門(千代鶴)、石川酒造(多満自慢)、田村半十郎(嘉泉)、豊島屋酒造(金婚正宗)▽山梨県=太冠酒造(太冠)、谷櫻酒造(谷櫻)、山梨銘醸(七賢)、井手與五右衛門(甲斐の開運)
■吟の舞清酒部門(9場)■
▽千葉県=宮崎酒造店(峯の精)、稲花酒造(金龍 稲花正宗)、東灘醸造(東灘)▽東京都=小澤酒造(澤乃井)、田村半十郎(嘉泉)、中村八郎右衛門(千代鶴)、豊島屋酒造(金婚正宗)▽神奈川県=熊沢酒造(曙光)▽山梨県=山梨銘醸(七賢)
■ぎんから清酒部門(9場)■
▽千葉県=東薫酒造(東薫)、鍋店(仁勇)、稲花酒造(金龍 稲花正宗)、東灘醸造(東灘)▽東京都=小澤酒造(澤乃井)、中村八郎右衛門(千代鶴)▽神奈川県=中沢酒造(松美酉)▽山梨県=山梨銘醸(七賢)、笹一酒造(笹一)
■本格しょうちゅう部門(5場)■
▽東京都=神津島酒造(盛若 樫樽貯蔵)、樫立酒造(島の華)、八丈興発(情け嶋 八丈鬼殺し25度)、宮原酒造(嶋自慢)▽神奈川県=黄金井酒造(弥太郎)